『アースダイバー神社編』(2021)

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中沢新一『アースダイバー神社編』講談社、2021年

アースダイバーシリーズの3冊目。あとがきによると「ムサシ野オデッセイ」〔全六回〕は『増補改訂アースダイバー』に収録したとある。オイオイ。

本書では縄文系の神社と海民系の神社に分かれている。

縄文系神社は、大日霊(雨冠に口が三つに女)貴(おおひるめむち)神社(秋田県)、諏訪大社(長野県)、出雲大社(島根県)、大神神社(奈良県)という特徴のある神社が取り上げられた。

海民系神社は、対馬神道、アヅミの神道、伊勢湾の海民たちのように、特定の神社というまとめ方ではない。

プロローグーー聖地の起源

犬の聖地の話から始まる。チベットの山奥で偶然道を間違って獣道を歩いて遭遇した。水の中の白蠟化した大量の犬達の姿を見た時の驚きは想像を超える。昔、象にも死に場所があるという話を聞いたことがあった。「象の墓場」伝説である。こちらは証明されていない。さて、犬の聖地はどうなのだろうか。猫や犬は死期を悟ると隠れるという行動をとることを聞いたことがある。

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