『中村武生とあるく洛中洛外』(2010)

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中村武生監修、京都新聞社編『中村武生とあるく洛中洛外』京都新聞出版センター、2010年

本書は河内将芳氏が『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』(2014年)のあとがきで「江戸時代以降の京都についても関心をおもちの方は(省略)ぜひお読みいただければと思う」と推奨されていた。

KBS京都プロジェクトの「Podcasting 京都」で中村武生さんが東山七条界隈の案内をしていたのを思い出した。観光でない京都に興味を持つきっかけだった。タクシーの乗務員さんに観光ですかと聞かれて答えに窮していたのもその頃だった。

本書は京都新聞に2009年4月から2010年3月まで毎週金曜日に連載された「中村武生さんとあるく洛中洛外」が元になっている。中村武生さんが京都新聞記者の佐藤和幸さんに説明する形式で書かれている。場所的には京都市の11の行政区を網羅している。参考文献に人名索引・事項索引と揃っている。写真とか見ていくと、今は壊されてない京都国際ホテルなど写真を撮っておけばよかったと思う。それにつけても随分と変わってしまった気がする。百万遍知恩寺の本堂で洛中洛外図を手に何やらカッコをつけている中村武生さんが可笑しくてならない。

中村武生さんの史蹟めぐりは有名で私もファンの一人である。なかなか参加できないのであるが、いつかまた参加できることを祈っている。

注)Podcasting 京都で中村武生さんの町案内の放送があったのは2006年5月の連休の頃だった。なんか非常に懐かしい。番組は2011年3月で終了したので、7年近く聴いていたことになる。

#京都 #洛中洛外 #中村武生

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