『日本石造物辞典』(2012)

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日本石造物辞典編集委員会編『日本石造物辞典』吉川弘文館、2012年

大野寺の石造物について、宋人の石工のことを以前に書いたが、年代が気になっていたので、『日本石造物辞典』(2012年)を調べてみた。外部倉庫からご帰還していたのであった。『南都石佛巡禮』(1929年)も帰還組である。

東大寺復興で来日した宋人石工の伊行末の作は大蔵寺石塔婆が延応二年(1240年間)、般若寺十三重層塔が建長五年(1253年)頃、東大寺三月堂石灯籠が建長六年(1254年)と書いてあった。しかし、大野寺弥勒磨崖仏は承元三年(1209年)に後鳥羽上皇により開眼されたとしかなく、制作が優れているとだけ書いてあった。製作者は不分明という立場である。

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