金沢散歩(その1 志摩)

旅の時間

石川県立音楽堂の邦楽ホールで催される文楽の昼の部のチケットを入手して、さて、昼過ぎまで散歩でもしてみることにした。昨夜のパーティーの後のダーツバーでも少し飲み過ぎたのかもしれないが、寝ているには勿体ない快晴の天気である。昨日の雨の後で冷え込んだ朝を迎えたのだった。

車で、橋場へ向かうことにした。ひがし茶屋街か主計町茶屋街でもぶらついてみるのことにする。駅のタクシー乗り場から東へ一本道を行くと武蔵ヶ辻である。右へ行けば香林坊、そのまま東へ進むと右手に町民文化館が見えてきて、乗務員さんに言われて左手を見たら金沢蓄音機館だった。橋場から右へは兼六園、左は浅野川だ。茶屋街が夜は一見さんお断りということは花街が生きている証拠だ。夜は片貝辺りを徘徊すると決めていたのでひがし茶屋街を見てみるとことにした。

浅野川大橋を渡ってもらいひがし茶屋街への入口で降ろしてもらう。落ち着いた建物のある通りを歩いて行くと、さらに落ち着いた建物が見えてくる。この通りが壱番町だ。二階が高い建物が軒を連ねているのはなかなかない景色だ。重文のお茶屋建築である志摩へ上がることにした。いしかわ観光旅ぱすぽーとを使って50円引きが嬉しい。急で滑りやすい階段を上がると中の間である。壱番町側で説明しているので中の間を通ってひかえの間から前座敷に出る。前座敷の西側にある床の間を背に座りひかえの間で芸妓さんの踊りを見るという趣向だ。文政三年(1820)当時の建物はこの志摩だけで、国指定重要文化財となっていて一年中見学ができる。一階の茶室寒村庵でお抹茶がいただけるが、もう少し歩いてからにしょうと思った。文政三年に加賀藩が浅野川茶屋町という町割りをしてできた。ひがし廓とも呼ばれた町であるなど一通りの説明を聴いて、中の間を通りひろまへ。中の間の階段寄りに三味線が立て掛けてあった。廊下越しに中庭が見下ろせるひろまは前座敷とは反対に東側が床の間でひかえの間は西側だ。ひかえの間に太鼓が四台飾ってあった。昨夜も聴いたが、お座敷太鼓はよいものだ。もう一つの階段から一階へ降りる。

志摩の間取の概略図

時間になったので、この続きはまた明日にでも書くとしよう。

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