読書時間 『平田篤胤』(その2) 吉田麻子『平田篤胤』平凡社新書、2016年著者は第5章を読むことを勧めている。「おそらくこの章に一番のエッセンスがあると思う」(P11)。第五章が重要なことは分かったので、本書の構成をまず見ておこう。第一章 『鬼神新論』(文化2年・1805... 2016.08.11 読書時間
四都手帖 五条坂陶器まつり2016年 献上三笠とは、奈良市下御門町(しもみかどちょう)にある鶴屋徳満の三笠の名称のこと。三笠は笠を三つ重ねたような山相の若草山の別称。「今上陛下皇太子の御時、立太子の御奉告に橿原に行啓のみぎり、献上の光栄に浴しましたので」、それ以来「献上三笠」を... 2016.08.10 四都手帖旅の時間
四都手帖 和中庵の二階のガラス窓 夏の旅で「和中庵」を見た。「人工絹糸」いわゆるレーヨンが発明されると、それを「人造絹糸」と命名し「スキー毛糸」のブランドで財をなした近江の五箇荘出身の藤井彦四郎が、贅を尽くして建てた、東山大文字山の麓の鹿ヶ谷の建築群である。漢学者長尾雨山に... 2016.08.09 四都手帖
読書時間 『奔馬』(1977)を蟬時雨の中で読む 三島由紀夫『奔馬 豊饒の海・第二巻』新潮文庫、1977年、2013年第63刷週刊新潮の「とっておき私の奈良」の三輪太郎氏の1回に大神神社の摂社の率川神社の三枝祭が出てくる。三島由紀夫が書いた率川神社の三枝祭を読むために大垣書店で文庫本を買っ... 2016.08.08 読書時間
ひととき 82 「祭の夜」千宗室 ひととき 2016年08月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「祭の夜」というタイトルだった。家元が自転車で神社の夜祭へいった時の話だった。鳥居を夜店の明かりが照らしていた夕方だった。綿菓子やベツコウ飴、おもちゃ屋、射的... 2016.08.07 ひととき
視聴時間 『父親たちの星条旗』(2006) クリント・イーストウッド監督『父親たちの星条旗』ワーナー・ホーム・ビデオ、2006年硫黄島を米国側から見た映画は、米国らしく英雄達を使った戦時国債のキャンペーンの内幕を描くものだった。戦死者遺族を中傷した者へ品がないとして批判するのが米国社... 2016.08.06 視聴時間
視聴時間 イザイホウ(1966) 海燕社(イザイホウ事務局)1966年ドキュメンタリー49分間 白黒1978年沖縄久高島の最期のイザイホウはYouTubeで見たことがある。1部と2部に分かれている。東京シネマ社の1979年の作品だ。「沖縄 久高島のイザイホーー第1部ー」「沖... 2016.08.05 視聴時間
古都を旅する 率川神社 週刊新潮の「とっておき私の奈良」文芸評論家の三輪太郎氏の1回目は「率川神社」だった。率川神社(いさがわじんじゃ)は大神神社の摂社である。6月17日にゆりまつりの三枝祭(さいくさのまつり)がある。森孝雄名義で三輪太郎氏は『『豊饒の海』あるいは... 2016.08.04 古都を旅する
断片記憶 奈良の遊び場の記憶 田中一光『田中一光自伝 われらデザインの時代』白水社、2004年自分の人生を語ることは幸せなことだ。1930年奈良市に生まれた田中一光の遊び場は興福寺の三重塔や北円堂で囲いはまだなかったという。このデザイナーは終戦の翌年京都の美術学校の図案... 2016.08.02 断片記憶
断片記憶 駒場和男氏の遺稿 先月号で詳細は8月号とあったが、時間がなかったようだ。詰パラ2016年8月号の全詰連の頁で柳田明氏が「駒場和男氏ご逝去」を書いていた。その中で「実は未発表の中編100題でもう一冊出す希望があったようで、今回未整理の遺稿が発見された」と報告さ... 2016.08.01 断片記憶