暖かい睦月を過ごしていると、感覚も鈍くなる。ぼーっとYouTubeを見ていたのであるが、たまたま面白い講演を見たのである。
(購入後記)
中国の文献を中心とする邪馬台国論争にはあまり興味が持てなかったのであるが、考古学からのアプローチは文字のない世界では有効だと思う。関川尚巧(せきがわ ひさよし)氏は奈良県立橿原考古学研究所の出身なので、大和盆地の発掘のプロであるから、その見解は尊重したいところだ。索引含めて200頁なのでサクッと読める。
前方後円墳の年代推定は土器による相対的なものによっていたが、年輪年代法により従来より遡る考え方が有力になっている。鑑の流通や玉の流通など総合的に見ていく必要があり、考古学も前提が動けば違った結論になるだろう。
【歴史】
関川尚巧『考古学から見た邪馬台国大和説 畿内ではありえぬ邪馬台国』梓書院、2020年、2024年3刷
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