『蝋燭能〜鬼づくしの二夜〜第二夜 紅葉狩ー鬼揃ー』ビクター伝統文化振興財団、2005年
久々にDVDで能を見る。二夜目は「紅葉狩」である。
2004年8月28日、札幌メディアパーク・スピカにて鬼づくしの二夜の第二夜は『紅葉狩』である。観世流なので鬼揃となる。ツレも含めて鬼となる演出だ。
蝋燭を点火しながら、前説なく四拍子が始まる。二夜目なのである。次第が徐々に大きくなり、前シテの上臈(観世喜正師)が登場する。ツレは三人である。
紅葉狩は有名なので解説は不要であろう。
スピカは能楽堂ではないので、柱がない。地謡は四拍子の左手下りに四人詰めている。
「時雨を急ぐ紅葉狩」の繰り返しが耳に残る。
ワキの平維茂(福王和幸師)登場、直面である。
蝋燭の灯りが妖しさを増す。薪能でなく、蝋燭能で紅葉狩を観たくなる。
さて、後半は六鬼(後シテの真蛇と般若の面)と平維茂の闘いで終わる。
特典映像の着付の中で蔓を結うシーンは面白い。壺折大口女出立は『楊貴妃』と同じであるという。これは必見。
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