奈良県橿原市の瀬田遺跡で弥生時代の終末期の円形の墓が見つかったと奈良文化財研究所が5月12日に発表した。どうも前方後円墳のルーツではないかということで、ニュースでも取り上げられた。
現地説明会が5月15日に10時からあるというのでのこのこと出かけて行った。
畝傍御陵前駅から東へ延びる道を行くと、南東の畑の先に金属塀で囲まれたものが見える。ツメクサの咲く畑の中の一本道をそれらしき格好の人々が歩いているので目的地は確認できた。
この円形周溝墓跡はポリテクセンター奈良の建て替えにともなう発掘調査で発見された。円の直径は約19m、外側の溝は6mで黒い土だった。この円形周溝墓は藤原京の建造物の下にあったため、既に上部は削られていた。したがって跡である。
10時開始のところ、9時40分にはゲートの中に誘導され、時計回りに見学することになった。削られた円形周溝墓跡は、遠くからではよく分からない。
説明は3箇所で行われ、メインの円形周溝墓は2人目の方が担当した。
説明の中では前方後円墳の話はなかったが、後部に陸橋があるとの指摘はあった。研究はこれからになるのであろう。現場を踏んでなければ、判断ができないこともある。
日差しの強い中、一頻り説明を聞いたことに満足して、畑の中の道を駅に向かって歩いたのだった。
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