実戦型詰将棋百番『望郷』

書籍目録

岡田敏『実戦型詰将棋百番 望郷』日本アマチュア将棋連盟、1989年

岡田敏氏の実戦型詰将棋について、柳田明氏は序文でこう述べている。「本書においては実戦型作品百番という新しいアイデアを打ち出している。過去”実戦型”と銘打たれた詰将棋集は数あれど、3×3の中に必ず桂香を置く、という厳しい制約下で百番をまとめたものは一冊も無いはずである。さらに曲詰代表作十題と参考作品十六題を加え、出題ページ下段の読み物では著者自らが波乱の詰将棋人生を語られる。これはもう岡田詰将棋の決定版と言っても決して過言ではないだろう」。

この詰将棋人生が面白くて、詰将棋を解いているのだが、13手詰くらいまでは進むものの最後は25手詰。いつになったら読み終わるやら。電車の中で読むにも都合のよい文庫本サイズだ。

なお、著者は「実戦型は詰将棋の故郷である」(7頁)と言っている。実戦型が「誰しも我が家に帰ってきたような親近感と安堵感を味わうに違いない」というところからタイトルを『望郷』と名付けられたのだろう。その岡田氏も2013年に永眠された。

コメント

タイトルとURLをコピーしました