谷沢永一の『本はこうして選ぶ買う』(2004)を再読する(その3)

読書時間

谷沢永一氏の『本はこうして選ぶ買う』(東洋経済新報社、2004年)の読み直しも三日目になった。渡部昇一先生の言うとおり知的生産技術が害となっているからであろう。しかし、だからといってこの本を取り上げる以上、書かざるをえない。

図書館

「図書館は、図書館へ行かなければ見ることのできない本を利用させてもらうためにあるのであって、書店で簡単に買える本は自腹を切って自分のものにするべきである。」(86頁)

すでに、ここが愛書家との分かれ目である。自宅に近い図書館へ視察して、新聞の縮刷版の有無にも目を凝らす著者は見習うべきである。利用可能なリソースを知っておくことから始めたい。

「私は若い頃から個人全集を買うとき、必ず別巻とか補巻とか最終巻とか、古本屋の世界でいう、キキメ、を一冊余計に買っておいた。」(86頁)

本の買い方が分かっている。さすがに、私の歳になると、全集を買って売ることなど考えなくなる。

書評

マスコミは公器との建前で、批判をすることは好まない。同業者が批評する以上、己に返ってくることはしないとなると書評とはあてにならないものとなる。

9 古本屋と昵懇になる法

これをここに書くとなると、相当なエネルギーをとられることになるので、今回は記憶に留めるだけにする。

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