二上達也九段逝く

断片記憶

二上達也九段が2016年11月1日に肺炎で逝去された。享年84歳である。

自分のブログの人気記事ランキングを見て知ったのだが、迂闊だった。テレビも見てないし、衣擦れの宴もあり、日経電子版も見てなかった。

『将棋魔法陣 二上達也詰将棋作品集』(2015)を本箱から取り出して来て局面を眺めて偲ぶことにしたが、第2番から先へ進めないのでこれを書くことにした。以前に詰ませたからといって今できるかというと、そういうものでもないらしい。年々弱くなる一方である。

序文を羽生善治氏が書いていた。以前に読んだはずだがすっかり忘れている。やはり、若島正氏の解題が気になったので読み直してみた。「二上さんは、打歩詰作品を古図式の華だと読み取り、そこに魅せられたわけだ」(P305)と若島正氏は見ておられる。

付録にあったポストカードが懐かしい写真だった。ご冥福をお祈りする。

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