北白川の古書善行堂さんで買った角田文衛著『椒庭秘抄 待賢門院璋子の生涯』(朝日新聞社、1975)を読む。
箱付きの初版本だ。その後『待賢門院璋子の生涯ー椒庭秘抄』(朝日選書、1985)とタイトルと副題が入れ替わっている。椒庭とは皇后の別称のこと。
待賢門院璋子(たいけんもんいんたまこ)の伝記に関してこれ以上の一般書はでないと思われる。史料を総合して簡潔な結論を書く著述スタイルは小気味好い。
略年譜、補注及び年譜で96頁を費やしている。これは「ただ付録として不必要なほど委しく補注や史料集(年譜)を掲げておいたので、今後の研究にそれらを活用し、本書の欠陥を補っていただきたい」とのこと。凄過ぎる。
古書善行堂さんの棚の工事が終わり山積みの本が少し整理されるとまた、読みたい本が探せると思う。
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