図録とは何か

断片記憶

図録が今の形になったのはいつなのだろうか。展覧会の主催者の挨拶があり、展示の目的が語られて、学芸員か専門家による最近の研究成果の紹介があり、出展目録がついて、気の利いた図録なら、英語での説明も付いてくる。

広辞苑無料検索で「図録」を引くと、「絵・図などを主体として編纂された書物」とある。

しかし、清須市はるひ美術館 館長 高北幸矢のブログを見ると、図録は書籍ではないと書いてある。カタログであるという。

作品を借りれば、貸出料がかかり、書籍にすれは著作権料が発生する。「ところが図録の場合は、書籍ではなく展覧会の記録という特殊な枠組みにあり、展覧会出品作のみ著作権料なしである。従って、書籍に比べて破格の売価とすることができる。美術愛好家にとっては、とても嬉しい図録の存在である」。

やはり、図録とは何かは問う価値があったが、元々、安価な図録の保管が課題であることに変わりはない。狭いスペースに高価なものならともかく安価なものを置くというのは気になる。稼働率に関しては他の書籍と変わらない。ほとんど用がない。私は何故図録を買うのかを問わなければならない。

夏休みの宿題とするか。

出典:

清須市はるひ美術館 館長 高北幸矢のブログ

「展覧会の図録は書籍ではない」

06 | 5月 | 2013 | 清須市はるひ美術館 館長ブログ

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