葉月を考える

断片記憶

8月を指す「葉月(はづき)」にはいくつかの由来説があるが、その一つに「葉落ち月(はおちづき)」という説がある。この「落ちる葉」とは、落葉広葉樹のことだと考えられる。

旧暦の葉月は、現在の9月上旬から10月上旬にあたる。現代の感覚からすると落葉にはまだ少し早い気もするし、近年の地球温暖化のもとではなおさらだ。

しかし、気候の歴史を振り返ると見方が変わる。
AIのGeminiによると、「葉月」という言葉は『日本書紀』の和訓にも見られるという。つまり奈良時代には使われていたことになる。

実は、飛鳥時代から奈良時代前期にかけては「万葉寒冷期」と呼ばれる涼しい時代であった(※その後、奈良後期から平安にかけては「千年猛暑」、平安後期から鎌倉にかけては再び寒冷化する)。

「葉月」という言葉が生まれ、使われ出した時期がまさにこの寒冷期であったなら、旧暦8月の時期に葉が落ち始めていても不思議はない。「葉落ち月」という由来には、当時の気候を踏まえるとかなりの確からしさがあるのではないか。

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