国弘正雄『現代アメリカ英語①』サイマル出版会、1975年
英文を読んでいて知っている言葉の意味が文脈から異なっていると思えば、辞典で引いて定義を確認したりするだろう。
『現代アメリカ英語①』ではparallel(pp.51-54)について「平行線上の」とか「平行線的な」意味でなく、「共通の」や「対応するもの」の用例を挙げていた。
parallelについては『Stock4500』にはないので、『LEAP必携版』を見ると、赤字で「類似」の名詞が強調され、形容詞は「平行の」、「類似した」と説明されていた。
『OREX』では形容詞1.平行の、並列の、2.同じような、副詞 平行に、並行して、名詞1.対応[匹敵]するものと説明があり、『LEAP必携版』は注意深く読めば十分役に立つことがわかった。カタカナ語になった英語の意味を知らなければ反対の意味にも捉えかねない語であった。
国広正雄氏の本はStudent Timesに連載されたKunihiro’s Americanaが元になっており、大学の時に読んだ本だと思う。最近、国広正雄氏の名前を見かけるようになって、そういえば事務所の本棚にあったはずと思い、埃まみれの本を見つけて、「その単語の背負っている歴史的・文化的背景や伝統」について学ぶことの必要性を教えられたことを思い出した。
コメント