旅の時間

初冬の京都も久々となる

新型コロナ禍も日常化して観光京都に戻ったようだ。記憶はあっても当てにならない。状況は常に変化する。去年の私は今の私ではないことを昔は西田幾多郎の「絶対矛盾の自己同一」という観念で理解していたが、養老孟司氏のいうように「人は変わる」という唯脳...
書籍目録

2023年12月書籍往来

「専門家と素人のはしわたしに」と当時の京都新聞社長白石古京氏が書いている。京都銀行協会が昭和37年に発足した尚史会という古文化財見学会の解説記録を冊子にしたものという。有職故実の専門家の出雲路敬和氏が見学会の解説をしていたというのだから羨ま...
古都を旅する

浦島神社

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」作曲家の平野一郎氏の1回目は「浦島神社」でした。宮津ご出身でいらっしゃる平野一郎氏の作品『ウラノマレビト』(2003年)は浦島神社(宇良神社)に触発されて生まれたとか。伊根町までは遠いなあ。天橋立...
読書時間

『閑吟集』(2023)その2

真鍋昌弘校注『閑吟集』岩波文庫、2023年 何かに追われるまでもなく、人の一生は些事がつきものである。文学を読まない人はそれで何も困ることはない。私も文学=小説の風潮は好まないので、歌を詠むことを時折思い出したりはする。へぼ将棋と同じ下手な...
断片記憶

『秘戯』のbefore and after

深沢七郎記念館のイベントで頂いた『秘戯』(夢屋書店、1979年)をLe Petit Parisienのオーナーさんが糸綴じしてくれた。そのまま読んでいると背糊が剥がれてバラバラになってしまう恐れがあった。和綴本の製作過程のものだったのだろう...
断片記憶

お酉さんのお土産

鷲神社にお詣りした時、懐かしいニッキが屋台に出ていたので買い求めた。この香りを嗅ぐと子供時分のことを思い出す。昔の縁日は楽しかった。今よりはものがなかったけれども、そこでしか会えないものばかりだった。
読書時間

『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』(2014)その2

五味文彦『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』講談社学術文庫、2014年 本を探していたら出てきた。このところは中世哲学かラテン語しか読んでいないので、西洋の中世と日本の中世というか13世紀の同時代の思想が気になったので本を取ってみた。去年の3月...
散歩時間

ギター演奏会再び

深沢記念館の森田進さんが榎本順司さんと共にギター演奏会をLe Petit Parisienでするというので出かけることにしました。Le Petit Parisienでの演奏会は2回目となります。先月に久喜総合文化館小ホールで行われた深沢七郎...
散歩時間

小野記念講堂初訪

法とコンピュータ学会が早稲田大学の小野記念講堂で開催された。地下2階に講堂があるのは知らなかった。早稲田大学国際会議場井深大記念ホールしか行ったことがなかったのである。この日は学会が重なったのでオフライン開催の方に出かけることにした。リモー...
書籍目録

2023年11月購入図書(その5)

霜月も下旬となった。先月の読書会に引き続き永井均氏が斎藤憲典氏とどう重なるのか気になったので、永井均氏の〈私〉を知るために本を読もうと思ったが、本を読む時間が思った以上にないことに唖然とする。来月は夜の日程を極力避けることにしたい。 (購入...