読書時間

『神界のフィールドワークーー霊学と民俗学の生成』(1999)

鎌田東二『神界のフィールドワークーー霊学と民俗学の生成』ちくま学芸文庫、1999年 1.どこから読むか いつもはあとがきから読むのだが、 「チ」のジレンマ あとがきにかえて 新版あとがき ふとまにかがみ・テイクⅡ 文庫版あとがき 解説 島薗...
古都を旅する

錦・高倉屋

週刊新潮の「とっておき私の京都」料理家の高山なおみ氏の1回目は「錦・高倉屋」だった。老舗ではないが、人気の漬物屋だ。酒場ライターのバッキー井上氏ではなく、スタッフの濱田千香氏が対応している写真が楽しい。『きょうの漬け物』(リトルモア、200...
読書時間

『大いなる謎 真田一族』(2015)

平山優『大いなる謎 真田一族』(PHP文庫、2015年) 一般書である。真田一族の謎を100の質問で明らかにしょうという意欲作である。文庫本なので読みやすい。気鋭の日本中世史家で、来年の大河ドラマ「真田丸」の時代考証を担当する著者の本を前に...
断片記憶

スサノヲの時代

「鎌田東二の霊性の京都学 74 スサノヲの到来展の場所の力」(月刊京都2015年11月号) 「スサノヲの到来展」の最後は渋谷の松濤美術館においてであった。鎌田東二氏が「スサノヲと場所の力〜渋谷の地と氷川神社とスサノヲのコスモロジー」と題した...
旅の時間

八瀬赦免地踊を見る

八瀬赦免地踊は京都市登録無形民俗文化財である。何かの縁が重なって八瀬赦免地踊を観に行くことになった。私たちは車で国道367号線を八瀬に向かった。しかし、乗務員さんが要領を得ないのである。どうやら八瀬天満宮は知らないという。カーナビの検索もま...
断片記憶

書物を解体するということ

かつて『書物の解体学』(中央公論社、1981年)を吉本隆明が書いたとき、出来の悪い本は振ってみれば良いとした。バラバラとページが落ちてくる(笑)。しかし、書物を読むということ、著者の言説を理解することが知の格闘技だということをビジュアルに理...
古都を旅する

和田金

週刊新潮の「とっておき私の伊勢」作家の嵐山光三郎氏の4回目は「和田金」だった。松坂に行ったら、一度は訪れたい松坂牛が食べられる店の本命だ。嵐山氏は二回目とのこと。羨ましい。金・銀・牧場の順に入りやすくなる。 プラス1は「一升びん 宮町店」だ...
読書時間

『文明論之概略』の読み方(その1)

私は以下の本を並行して読むことにした。 福沢諭吉著、松沢弘陽校注『文明論之概略』(岩波文庫、1995年) 現代仮名遣いでルビ付き 丸山真男『「文明論之概略」を読む 上中下』(岩波新書、1986年) 子安宣邦『福沢諭吉『文明論之概略』精読』(...
断片記憶

西米良村・村所神楽

神楽を観た。宮崎県西米良村・村所神楽を観たのである。村外の吾妻橋にあるアサヒアートスクエアでである。本番の半分の時間とはいえ十分堪能した。休憩なしに6時間の公演だった。2015年10月4日(日) 神神楽の部(13:00 〜 16:30) 1...
古都を旅する

本居宣長奥墓

週刊新潮の「とっておき私の伊勢」作家の嵐山光三郎氏の3回目は「本居宣長奥墓」だった。お伊勢参りしたら、松坂ですることがあると思ったのだが、期待を裏切られた。嵐山氏は宣長の墓を見に行ったのだった。宣長の墓は二つあり、本居家の菩提寺樹敬寺とこの...