月刊京都2016年04月号に「桜と日本人」は江里康慧先生だった。薄雲鈴代氏の取材記事である。江里先生は仏師の家に生まれたけれども、仏師にだけはならないと思っていたという。それが、松久朋琳氏に入門し、眼が開かれた。あまり生い立ちの話など聞いたことがないので新鮮だった。
東寺の講堂の梵天像に衝撃を受けたという。台座が鵞鳥になっている平安時代の傑作だと思う。
唐招提寺の塔頭の西方院に快慶晩年の阿弥陀如来立像が本尊として祀られている。江里先生は高校生の頃、上野の国立博物館で出会ったという。鎌倉初期の作だ。
西方院は近鉄橿原線を挟んで西にあり唐招提寺の奥の院と呼ばれている。私もまだ行けていない。収蔵庫を兼ねた本堂の拝観には事前予約が必要という。いつか行ってみたい。
この記事を見ていて、醍醐寺三宝院の桜が江里先生が好きな桜だと分かった。私も春は醍醐寺に通う事を繰り返した事を思い出した。醍醐寺の桜は早いので、3月の週末は混むだろうと思っている。
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