西米良村教育委員会編『西米良神楽』鉱脈社、2009年
2015年10月4日に吾妻橋で西米良神楽の村所神楽のダイジェストを見た。と言っても6時間である。見た瞬間にdéjà-vuだと感じたのは、『西米良神楽』をINAXブックギャラリー(現LIXILブックギャラリー)で買ったとき、ビデオで村所神楽を上のギャラリーで上映していたのを見たからである。
外部倉庫にあったのをこの春取り寄せた。本のコピーライトを見ると高見乾司と小河孝浩(写真)とある。
段々と思い出してきた。ブックレットも買っている。
高見乾司(写真)、中沢新一、鈴木正崇『山と森の精霊 高千穂・椎葉・米良の神楽』LIXIL BOOKLET、2012年
booklog 2013/02/09のレビューを見てみる。
「思うに、このLIXILギャラリー(旧INAXギャラリー)のブラックレットは80頁と薄いにも関わらず、内容は濃いのは取材がよくできているからだろう。宮崎の山岳部の神楽の写真による解説や仮面の写真の解説が中心になっているが、他に九州民族仮面美術館館長の高見乾司氏の「仮面考」、中沢新一氏の「「ふゆまつり」の神々」及び慶應義塾大学教授の鈴木正崇氏の「神楽 自然と人間の交流のドラマ」の論考があり締まった内容になっています。『オコナイ』を買った人は買いですよ!」
話を『西米良神楽』に戻そう。
本書は西米良神楽を村所神楽(13-55)、小川神楽(67-106)、越野尾神楽(107-152)をメインに解説し、他に挾上神楽、横野神楽、竹原神楽、上米良神楽の概要を載せている。
西米良神楽解説を高見乾司氏が文・写真(153-192)ともに担当し、西米良神楽解説書作成委員会会長だった中武雅周氏が西米良神楽資料集(193-220)を担当し、小河孝浩氏が西米良神楽フォトスケッチ(221-236)を担当したようだ。
神楽は見ないと難しい。本はあくまで確認なのだが、神楽を見た後に読むとよく分かるし、また、疑問も出てくる。映像はYouTubeに一杯あるし、三上敏視氏の神楽ジョッキーなど楽しく学べる機会もある。
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