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『余丁町停留所』(1977)

入江相政『余丁町停留所』人文書院、1977年 昭和天皇の侍従長を務めた入江相政(1905-85)の名前を久し振りに思い出したのは、書肆スーベニアの本棚にあった本の背表紙を見たときだった。同時に面長な顔を思い浮かべたのはよくテレビで見る顔だっ...
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『維新の思想史』(2013)

津田左右吉『維新の思想史』書肆心水、2013年 本書は岩波書店版津田左右吉全集から幕末維新の思想状況を扱った論文を集めたものである。津田左右吉全集を図書館で借りて読めば足りるが、明治維新をテーマにした編集を評価する。何故なら、津田左右吉の問...
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『味覺極楽』(1957)

子母澤寛『味覺極楽』龍星閣、1957年 小説家の子母澤寛(しもざわかん)が本名の梅谷松太郎で記者当時に1927年8月17日から10月28日まで70回東京日日新聞に連載したものを元に、当時の回想や補遺を加えて食味雑誌「あまカラ」に1954年6...
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『兼好法師』(2017)その2

小川剛生『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』中公新書、2017年 六波羅にあった南北の六波羅探題の跡は見た記憶がない。六波羅蜜寺に平氏六波羅第・六波羅探題府の石碑がある。建仁寺の勅使門は平教盛館門とも、平重盛館門とも言われている。東福寺...
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『瀬戸内寂聴紀行文集1 京のみち』(2007)

瀬戸内寂聴『瀬戸内寂聴紀行文集1 京のみち』平凡社ライブラリー、2007年 「解説ー元気という名の病気」を横尾忠則氏が書いている。「瀬戸内さんは自分で感動したものに触れた時は誰かにその気持ちを伝えて感動を共有したいのである。寂庵から望む東山...
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『日本の地名』(1997)

谷川健一『日本の地名』岩波新書、1997年第5刷 第1章 地名の旅 第2章 地名と風土 第3章 地名を推理する 第4章 固有地名と外来地名 結語 地名の旅は日和山(ひよりやま)から始まる。「全国各地に80余ヵ所ある。いずれも外海に面した港の...
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『いっとかなあかん神戸』(2017)

江弘毅『いっとかなあかん神戸』140B、2017年 『いっとかなあかん店 大阪』との違いが店という点ではなく神戸はエリア又はストリートだという。確かに三宮を歩くとトアロードや北野坂といった雰囲気の違ったエリアやストリートに出会うことができる...
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『兼好法師』(2017)

小川剛生『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』中公新書、2017年 兼好法師著、小川剛生訳注『新版 徒然草 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫、2017年)を読んだ時、兼好法師の出自や経歴について、従来言われてきたことは吉田兼倶による捏造で...
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『夢の華』(1998)

山田修司『夢の華』毎日コミュニケーションズ、1998年第2刷 山田修司詰将棋作品集である。第100番のタイトルを「夢の華」としている。故二上達也九段が「序にかえて」を書いていて、「暗示的」と評していた。第100番はタイトルだけの未完の譜だっ...
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『見仏記』(1993)

いとうせいこう、みうらじゅん『見仏記』中央公論社、1993年、1994年第5刷 私は勘違いしていた。二人の名前があるのでテッキリ二人で分担して書いているものだと思っていた。確かに分担していたけれど、文章はいとうせいこう氏が、絵はみうらじゅん...