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『無私の日本人』(2012)

磯田道史『無私の日本人』文藝春秋、2012年 司馬遼太郎が書いたものを読んでいると言わないでもよいことを挿入することに気がつく。磯田道史氏は司馬遼太郎をよく読んでいるようなので、司馬遼太郎の言い方を彷彿させるような記述の仕方が出てくる。司馬...
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『オックスフォード古書修行』(2011)

中島俊郎『オックスフォード古書修行』NTT出版、2011年 多分、ごたぶんにもれず、京都で買った本であろう。外部倉庫から引き取った中にあった。本書はオックスフォードでのオークション参戦記である。本好きはどこまで行っても本好きである。私も本を...
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『芭蕉紀行文集』(1971)

中村俊定校注『芭蕉紀行文集 付 嵯峨日記』岩波文庫、1971年、2005年第44刷 松尾芭蕉の『おくのほそ道』を除いた紀行文集である。凡例によると、漢字は通行の正字体を採用し、かな文字は現行の字体に統一したとある。どおりで読みやすい。 紀行...
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『熊野詣』(2004)

五来重『熊野詣 三山信仰と文化』講談社学術文庫、2004年、2011年第10刷 五来重(ごらい しげる)の語る熊野は謎の国、神秘の国であり、「死者の国」である。熊野は山も海も「死者の国」である。 “私はあえて熊野を「死者の国」とよぶ。それは...
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文人気質(その3)

唐木順三『唐木順三ライブラリーⅡ 詩とデカダンス 無用者の系譜』中公選書、2013年 『詩とデカダンス』 『詩とデカダンス』は1952年に創文社からフォルミカ選書として出版された。後に講談社から名著シリーズとして新版が1966年に出ており、...
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『フューチャーセンターをつくろう』(2012)

野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』プレジデント社、2012年 人間中心のナレッジマネジメント 野村恭彦(たかひこ)氏が行ってきた仕事のコンセプトを要約した文章があります。 “業務プロセスの改革と異なるところは、従業員をプロセスの奴隷...
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文人気質(その2)

唐木順三『唐木順三ライブラリーⅡ 詩とデカダンス 無用者の系譜』中公選書、2013年 『無用者の系譜』 「文人気質」が収められた『無用者の系譜』は1960年に筑摩書房より刊行された。「無用者の系譜」は『伊勢物語』の第九段、「昔、男ありけり。...
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文人気質について

唐木順三『唐木順三ライブラリーⅡ 詩とデカダンス 無用者の系譜』中公選書、2013年 このシリーズ3冊は分厚い選書で5百頁を超えているため鞄の中に入れて読むことができないでいるうちに箱の中にしまわれていた。久々に探し出したのは、入江相政のエ...
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『「朱子語類」抄』(2008)その1

三浦國雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫、2008年 論語塾の課題図書である。kindle版も考えたが、kindle版だと、スマホで見ながらメモを取ることが難しいので(瞬間記憶力の減退)紙を見ながら入力できる本にした。音声入力も画面を切り替...
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フランス語盛衰記(1991)

河盛好蔵『私の履歴書 フランス語盛衰記』日本経済新聞、1991年 河盛好蔵は大阪府堺市出身である。そこで堺事件から話を始めた。堺事件は1868年にフランス水兵と土佐藩兵との間で起こった堺浜における攘夷事件で、明治維新になってから各地で起こっ...