読書時間

読書時間

『武士道ー 侍社会の文化と倫理』(2014)

笠谷和比古『武士道ー 侍社会の文化と倫理』エヌティティ出版、2014年「武士道」という言葉の使われ方を史学実証主義の方法を用いて究明する。いわゆる「武士道」に関する本は避けていたが、『主君「押込」の構造』(講談社学術文庫)の著書である笠谷和...
読書時間

『京都をてくてく』(2010)

小林由岐『京都をてくてく』祥伝社、2010年『京都をてくてく』は著者のお散歩の第二段だ。上賀茂、紫竹・紫野、小川・御所西、修学院・一乗寺、東山七条、洛南東山が今回のお散歩エリアとなる。中心部が主体の『京都でのんびり』に比し周辺部が内容となっ...
読書時間

『垂壁のかなたへ』(2012)

スティーブ・ハウス、梅津正彦訳『垂壁のかなたへ』(白水社、2012年)「垂直」とか「垂壁」という言葉に弱い。で買ってしまう。谷口けい氏の推薦の帯も付いていたので迷わず購入した。ラインホルト・メスナー氏が序文でスティーブ・ハウス氏は偉大な冒険...
読書時間

朧谷壽『日本の歴史6 王朝と貴族』(1991)

朧谷壽『日本の歴史6 王朝と貴族』集英社、1991年通史のうち古代国家の終りの二世紀を扱っている。朧谷氏の描き出す人間ドラマが面白い。道長の栄光も清少納言の才知も楽しい。『御堂関白記』での東三条院への度重なる気遣いも、姉の詮子が道長を引き立...
読書時間

『京都 天神をまつる人びと ずいきみこしと西之京』(2014)

『京都 天神をまつる人びと ずいきみこしと西之京』(写真)西村豊、(文)三枝暁子、岩波書店、2014年天神さんの「ずいき祭」を扱った本。これだけ詳しく書いてあるのは初めて見た。何よりも写真家が「ずいき祭」を見て育ったのがいい。学者の取材で祭...
読書時間

『京都でのんびり』(2006)

小林由岐『京都でのんびり』祥伝社、2006年京都の三省堂で買ってから京都の散歩に欠かせない本になりました。雑誌の特集やいわゆる京都本はその時々のテーマで作られているので、散歩コースを網羅していないため実際には使えないのです。最初読んだとき「...
読書時間

『ニッポンの風景をつくりなおせ』(2010)

梅原真『ニッポンの風景をつくりなおせ』羽鳥書店、2010年一次産業にデザインをかけ合わせて「あたらしい価値」をつくる。どこへ行っても同じ風景のニッポンなんてきらいだ。「ラツキョウの花見」は残して置きたい風景を見つけられるかにかかっているけど...
読書時間

『藤原行成「権記」全現代語訳(上)』(2011)

倉本一宏『藤原行成「権記」全現代語訳(上) 』(講談社学術文庫、2011年)藤原行成(ゆきなり、972年-1027年)は能筆家として三蹟の一人として知られている。蔵人頭の時代の日記が政務を詳しく記録している。藤原道長の側近である。『権記(ご...
読書時間

『藤原道長「御堂関白記」上 全現代語訳』(2009)

倉本一宏『藤原道長「御堂関白記」 上 全現代語訳』 (講談社学術文庫、2009年)藤原道長(966年-1027年)の日記は陽明文庫に、自筆本14巻、孫の師実の古写本12巻が伝わり、いずれも国宝である。倉本一宏氏の現代語訳は講談社学術文庫から...
読書時間

『輿地誌略字引』

市岡正一編輯『輿地誌略字引』弘學館藏版、東京書林、明治8年(1875年)『輿地誌略字引』は地理の字引である。明治の初期は、『西洋事情』や『輿地誌略』が読まれた時代だ。『輿地誌略』は文部省の彫刻の萬國地理書だし、その字引も官許だったので、古書...