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『風神の門』(1969)

司馬遼太郎『風神の門』新潮文庫、1969年、1980年第25刷 NHKテレビ水曜ドラマに『風神の門』が取り上げられたとき、平賀源内を主役にした『天下御免』(1971年)以来のおちゃらけ番組だったと記憶している。三浦浩一の霧隠才蔵と多岐川裕美...
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『日蓮文集』(1968)

兜木正亨校注『日蓮文集』岩波文庫、1968年、1979年第9刷 文庫本棚を触っていたら出てきた。手作りのブックカバーに題字を色鉛筆で書いたものだ。 消息文 45通 主要書(三大部) ・立正安国論 ・開目抄 ・如来滅後五五百歳始観心本尊抄 奥...
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『文明論之概略』の読み方(その2)

「本位」という言葉は「興味本位」くらいしか遣われない言葉であると思っていた。 Googleで検索してみると、 「人物本位」「自分本位」「本位音」「本位記号」「本位貨」とあって、「本位貨幣」の種類により「金本位制」「銀本位制」が出てきて、「本...
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『山家鳥虫歌』(1984)

浅野健二校注『山家鳥虫歌ーー近世諸国民謡集ーー』岩波文庫、1984年 高木市之助博士所蔵の明和刊本『山家鳥虫歌』を底本としている。明和は1764年から1771年である。山家農村の民衆の歌謡398首を集めた民謡の原点であると帯にある。 1 め...
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『現代語訳 小右記1三代の蔵人頭』(2015年)

倉本一宏編『現代語訳 小右記 1 三代の蔵人頭』吉川弘文館、2015年 『現代語訳 吾妻鏡』と同じく、本巻の政治情勢と実質から読む。貞元二年(977)から永延二年(988)の日記である。用語解説と人物注を見たが、『現代語訳 吾妻鏡』ほど詳し...
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『真田信繁』(2015)

平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』角川選書、2015年 本の鮮度ということを書こうとして、書ききれずになった。「江戸時代前期には、すでに真田人気は不動のものであったし、近代になっても明治末年から昭和初期にかけて一大ブームが到来」した...
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『関口良雄さんを憶う』(2011)

尾崎一雄編『関口良雄さんを憶う』(夏葉社、2011年) 夏葉社は『関口良雄さんを憶う』を復刻していた。山王書房の関口良雄著『昔日の客』を夏葉社が復刻したものを読んで、故人の追悼集も読んでみたくなった。北白川の善行堂に立ち寄ったときに72頁の...
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『日本の庭』(1984)

立原正秋『日本の庭』新潮社、1984年 『日本の庭』はほとんど「京都の庭」である。 『日本の庭』は正伝寺から始まる。「いつのとしだったか、底冷えのする冬の暮方北山の正伝寺の山門を出てきたら、風が死んでいたことがあった」という書き出しからして...
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『ケルトと日本』(2000)

鎌田東二、鶴岡真弓編著『ケルトと日本』角川選書、2000年 文化を論じることに影響を与えた言説は数多くある。私は鶴岡真弓氏の「ケルト的なもの」の書き出しを読みながら、タイトルからして方法論を意識せざるを得なかった。しばらくして、サイードの『...
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『神界のフィールドワークーー霊学と民俗学の生成』(1999)

鎌田東二『神界のフィールドワークーー霊学と民俗学の生成』ちくま学芸文庫、1999年 1.どこから読むか いつもはあとがきから読むのだが、 「チ」のジレンマ あとがきにかえて 新版あとがき ふとまにかがみ・テイクⅡ 文庫版あとがき 解説 島薗...