読書時間 『古史徵開題記』(その2) 1.統一 『古史徵開題記』は平田篤胤が著した我が国の古典の解説書 2.目次 目次を分解して組み直してみた。 システマチックな目次であり、目録大意と開題記も当然ながら対応したものである。 「古史徵序」は古の御典(みふみ)を徵(あか)した平田篤... 2016.09.04 読書時間
読書時間 『果し状』(2016) 伊藤果『果し状 伊藤果詰将棋50年作品集』マイナビ出版(日本将棋連盟発行)、2016年 千駄ヶ谷の日本将棋連盟で購入した。伊藤果氏の詰将棋は『残影』『詰のオルゴール』以来の購入となる。『王将殺人事件』は買っていない。伊藤果氏は職業作家として... 2016.08.30 読書時間
読書時間 『古史徵開題記』(1936) 平田篤胤著、山田孝雄校訂『古史徵開題記』岩波文庫、1936年、1992年第5刷 「要するに、今日に於いても古典一般について論じようとする人は先づ本書を見なければならぬものである。本書をも見ず、若くは本書にいふだけの智識をも持たないで古典につ... 2016.08.29 読書時間
読書時間 『ヨーロッパ戦後史 上』(2008年) トニー・ジャット、森本醇訳『ヨーロッパ戦後史 上』みすず書房、2008年 Brexitを考えるに当たり、ヨーロッパと何かという問いに戻らざるをえない。あの戦争による荒廃から復興したヨーロッパの「戦後」はどうだったのか。 日本では、「もはや戦... 2016.08.28 読書時間
読書時間 鞍馬寺を解く鍵 森浩一『京都の歴史を足元からさぐる[洛北・上京・山科]』学生社、2008年 1.鞍馬寺を解く鍵 鞍馬寺は藤原伊勢人(ふじわらのいせど)が開いた。その経緯は『今昔物語集』巻第十一「藤原伊勢人、始めて鞍馬寺を建てる語」で語られるが、ちょっと複雑... 2016.08.23 読書時間
読書時間 『京都の歴史を足元からさぐる[洛北・上京・山科]』(2008) 森浩一『京都の歴史を足元からさぐる[洛北・上京・山科]』学生社、2008年 シリーズ2冊目である。1冊目は4部18章だったことから、章立ての方針に変更があったのだろうか。 第1章 賀茂川と高野川の上流へーー鞍馬・貴船・大原の里 第2章 洛北... 2016.08.21 読書時間
読書時間 『構造主義のかなたへ』(その2) 藤井貞和『構造主義のかなたへーー『源氏物語』追跡』笠間書院、2016年 第1章 構造への序走 クロード・レヴィ・ストロースの『親族の基本構造』(1949)を日本社会で検証するための読み直しである。「婚姻の在り方は古来、社会的な規制に支配され... 2016.08.20 読書時間
読書時間 『構造主義のかなたへ』(2016) 藤井貞和『構造主義のかなたへーー『源氏物語』追跡』笠間書院、2016年 本書は『源氏物語』を巡る研究・小説・批評からなる。 藤井貞和氏の意図ははしがきで披露されている。「<構造主義とは何か>を、レヴィ=ストロース氏、およびフーコー氏に沿って... 2016.08.19 読書時間
読書時間 『京都の歴史を足元からさぐる[洛東の巻]』(2007) 森浩一『京都の歴史を足元からさぐる[洛東の巻]』学生社、2007年 著者はあとがきで「学は人の砥礪(しれい)なり」と書いている。「砥は細いトイシ。礪はあらいトイシ。細かい研究にくわえ、大きく物事を見る姿勢の両方が必要」と云っている。 さて、... 2016.08.14 読書時間
読書時間 『平田篤胤』(その2) 吉田麻子『平田篤胤』平凡社新書、2016年 著者は第5章を読むことを勧めている。「おそらくこの章に一番のエッセンスがあると思う」(P11)。第五章が重要なことは分かったので、本書の構成をまず見ておこう。 第一章 『鬼神新論』(文化2年・18... 2016.08.11 読書時間