断片記憶

断片記憶

『日本百低山―標高1500メートル以下の名山100プラス1 』(2009)

小林泰彦『日本百低山―標高1500メートル以下の名山100プラス1 』(文春文庫、2009年) 「山と渓谷」に連載されていたものが元になっている。標高1,500メートル以下の名山として京都府からは比叡山と愛宕山が取り上げられている。愛宕神社...
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『あんこの本』(2010)

姜尚美『あんこの本』(京阪神Lマガジン、2010年) あんこが苦手な著者が松寿軒のあんころ餅で目覚めて、あんこの本を書いてしまった。39軒の写真を見ているだけで楽しくなる本だ。 松寿軒のあんころ餅は土用の入りの日に作られる。亀末廣の大納言は...
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読むということ

南直哉『『正法眼蔵』を読む』(講談社選書メチエ、2008年) 読むということに関して、著者は次のように言っている。 「「内容」は読者の頭の中、その読みという行為の中に生成される。そこにしかない」。 当たり前のことだが、しばらく、「読むこと」...
シガモノ

一片月生海

2014年10月の染筆カレンダーは、滋賀院門跡 門主 井深観譲 師であった。 「一片月生海」 (いっぺんのつきうみにしょうず) (大意) ただ一つの月ではあるが、海の上に上がると、この月の美しさに大勢の人が只、見とれてしまう。花や月の美しさ...
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裾野が支える

裾野は大切だと思う。新丹那トンネルを出て、富士山が東南の裾野をひろげているのが見える。雪でもあれば大きく見える。そのうち愛鷹山に隠れた富士山の頂上部が愛鷹山と並ぶように見えるがどおってことのない山に見える。それが、南西に裾野を広げ始めると我...
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大阪までよういかん。

「大阪で生まれた女」という曲があって、カラオケでよく歌ったが、大阪の人が東京へはよういかんという気持ちがよくわからなかった。 しかし、京都の人と話していると、東京どころか大阪までよういかんといっている。何もわざわざ大阪へいかんと京都で済むこ...
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「うたげ」の語源

「うたげ」の語源が「うちあぐ」にあるという。 「打ち上ぐ」は一つのものごとが、完結・終了して、上がりの状態になることだ。この区切りをつける「打ち上げ」のことを京都では「足洗い」と称する(上野誠『万葉びとの宴』講談社現代新書、2014年)。 ...
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史料の扱い方が読みどころだ

朧谷壽氏の「京都史話Ⅳ」で『小右記』の記載と『今昔物語』の記載を読み比べて、『今昔物語』の記載が史実を踏まえたものもあることが理解できた。 平安貴族の日記と同じことが歴史物語に記載されていることはそれなりの史料によって『今昔物語』の作者が書...
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詰将棋の一週間

今週は詰将棋の本を集中して取り上げてみた。実家で手提げ袋に入っていた詰将棋本を見つけたからである。『近代将棋』の付録の『塚田流エッセンス上下』が上に載っていたので気づかなかった。雑誌の付録が入ってるとばかり思っていた。 今回取り上げた詰将棋...
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「こったいの会」

暮れに「こったいの会」がある。「こったい」とは太夫のことだ。「こったいさん」は太夫さんである。要するに島原太夫の会である。島原太夫さんと餅つきを楽しむ会である。天皇誕生日に行われる目出たい集いであり今年も参加する予定でいる。 その太夫さんの...