本にすることのプロセス(その11)

断片記憶

凡例の研究(その1)

凡例の作法は知らないが、編集方針や資料の扱い方は示しておきたい。(方針を決めたが、まだ実例は出て来ていないものは括弧で括っている。今後の原稿の中で予想されるものなので、なければ削除する。)

一 実際は御朱印帳、御朱印帖、納経帖の名称の違いがあるが、タイトルは「御朱印帖書写録」で統一する。

一 年月日は年号表記が普通であるので、西暦で書いてきた「旅の時間」「ますだの記憶」と異なるが、統一しないでよいのだろうか? 読者に西暦と年号の変換を要求するのは優しくないとすれば、ファクトにこだわるならば、「旅の時間」のほうを年号に変更して合わせるべきだろう。

一 年月日の表記は寺社により揺れが見受けられる。十を遣うのと拾を遣うのと、年に二十を遣うのと日に廿を遣うなど揺れが見受けられる。歴史という抽象度を上げるのであれば、統一して読み易さを考慮したとしても、事実は変わらない。言葉通りに定家も書写したわけではない。

一 変体仮名は平仮名に直した。

一 旧漢字はそのままとした。

一 (歴史的仮名遣いとした。)

一 (漢文の引用は書き下し文とした。)

一 (読みやすさや組版の都合で、引用文の改行や句読点、振仮名などの表記を改めた箇所がある。)

一 達筆過ぎて読めない文字は他の情報を元に推定した。(判読できない文字は⬜︎とした。)

一 梵字は不動明王(梵字)などとした。

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