2023-02

読書時間

『稽古の思想』(2019)

西平直『稽古の思想』春秋社、2019年単語帳で言葉のシンボルがつかめないと、類語辞典で用例を見て、自分のスキーマを更新することをしているが、厄介な言葉もある。「稽古」は「英語で語る場合は、training,practice,exercise...
古都を旅する

祇王寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」ノンフィクション作家の石井妙子氏の2回目は「祇王寺」でした。紅葉の時期に訪れたことがあります。小さな草庵があるだけのお寺です。プラス1はお隣の滝口寺です。滝口入道と横笛の悲恋の物語を偲ぶものは本堂...
断片記憶

一年の速さ

この一年何を読んできたのだろうか。ブログを遡って読んでみた。何がよかったのかはっきりしない。本を読む時間をもう少し作り出すことにしようと思う。読むことは読まないことでもあるので、断念することも受け入れるしかない。習慣化することができないので...
断片記憶

『前方後円墳の世界』(2010)

広瀬和雄『前方後円墳の世界』岩波新書、2010年段ボール箱から付箋だらけの本が出できた。内容は覚えていないので、付箋を取ろうと思ってそこだけ読んでみた。図1-1は五色塚古墳である。明石海峡を望むこの古墳を見に行ったのはこの本を読んだことから...
読書時間

『真夜中の檻』(2000)

平井呈一『真夜中の檻』創元推理文庫、2000年Le Petit Parisienのオーナーさんが、読むようにと貸してくれた本である。平井呈一といっても、たいがいの人は知らないと思う。英文学の翻訳者であり、近代海外怪奇小説の紹介者であった。永...
散歩時間

落語&クルーズ

オープントップ屋形船・夢観月(ゆめみづき)にて向島在住の柳家小もん氏の落語を聴く会に参加した。つい最近雪が降ったので天気が心配になったが、よい天候に恵まれた。横十軒川の小梅橋船着場から乗船する。左旋回して、隅田川へ向かう。そう、すぐに小もん...
断片記憶

可処分時間

可処分所得という言い方はあるが、可処分時間というと、個人の時間を奪い合うアテンション・エコノミーの話で出てくるようだ。時間という貴重な資源を奪われないために、テレビを見ることをやめて3月が経った。しかし、ラジオやYouTubeで時間を使って...
読書時間

『中国注疏講義 経書の巻』(2022)

古勝隆一『中国注疏講義 経書の巻』法藏館、2022年第2刷中国古典を読むためのガイドブックを読んで、到達すべき点が見えたが、そのルートは、現代中国語の習得から始まる長いルートであった。白文への壁は厚いのである。昔の日本人はどうやって習得した...
古都を旅する

かにかくに碑

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」ノンフィクション作家の石井妙子氏の1回目は「かにかくに碑」でした。かにかくに碑は吉井勇の歌です。かつてこの場所にあったお茶屋の「大友」の女将がお多佳さんでした。石川妙子氏は『おそめーー伝説の銀座マ...
四都手帖

四都手帖2023年3月【編集中】

2023年3月の私的な愉しみと記憶3月は弥生である。これを書いているのは2月なので、あの光が強くなる季節を表す言葉が思い浮かばない。真如堂で涅槃図を見て、花供僧という霰を授与されたのを思い出す。その後は清涼寺のお松明式が夜の8時に始まる。そ...