126「丸い雨」千宗室

ひととき

ひととき 2020年4月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「丸い雨」というタイトルでした。久しぶりに家元の町歩きです。松尾から西の方角といいます。膝ぐらいの高さの河原を載せた土塀があり、その畳一枚ほど奥に焙った板塀のある広い敷地を持った屋敷に突き当たったようです。丘の中程といいますから、地蔵院のようなところでしょうか。竹藪の情景が目に浮かぶようです。

昨日の時雨に、「降る雨の音に丸みが感じられた。春になってきたのだ。心地よい」。

雨粒は0.5mm以下では丸い形をしていますが、大きくなると饅頭の形のように潰れていきます。家元は音に丸みを感じていますので、大粒ではないようですが、小雨では音がしないので、饅頭の形のような雨の優しい音を聴いたのでしょうか。

イタチが瓦の載った土塀から首を伸ばしたのを見たそうです。西山と地続きだからそんなケモノも出てくるのですね。

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