河内将芳『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』吉川弘文館、2014年
総構に囲まれた下京を歩く
戦国時代の下京の総構えに沿って歩くコースが紹介されている。
饅頭屋町から出発して、反時計回りに下京を歩いて六角堂へ。このあたりは祇園祭りでよく歩いた記憶がある。本が書かれてから、祇園祭りも前祭と後祭に分かれたので、過去との照らし合わせも複雑になってくる。しかし、祇園祭りは混むのが予想されるので、下京研究にはこの時期を避けるのがよい。祇園祭りでは室町の菊水鉾に上るのと、お薄で亀廣永の「したたり」を頂いて菓子皿をもらって帰るのが楽しみだった。河内将芳氏も「日本饅頭濫觴の家」をあげられていたが林浄因に始まるという塩瀬家の名前を出していない。同時代史料にないのだろうか。京都の塩瀬家は本で書いていたように断絶し、江戸の塩瀬総本家が今に伝わっている。
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