2018-10

読書時間

『山家集』(1982)

後藤重郎校注『山家集』新潮日本古典集成、1982年、2011年第10刷久しぶりに『山家集』を手に取る。カルチャーラジオの古典購読で上智大学の西澤美仁教授の「西行をよむ」を何回か聞いているうちに西行が読みたくなった。たまたま開けた段ボール箱に...
断片記憶

歌の時間2

小学校を過ぎるとき当然歓声が沸き起こった。運動会が開かれているのを観ると昔の記憶が思い出され、鳥肌が立つ気がした。秋空に歓声上がる運動場バトン握れば鳥肌ぞ立つ
断片記憶

歌の時間

永田和宏氏の「歌を読み込む力〜時間と歌〜」文化講演会2018年9月23日放送分を聴き逃しで聴いて、朝起きて 死ぬ時間問う 歌人あり心の底に 響く重さで
古都を旅する

丹生都比売神社

週刊新潮の古都を旅する特別編「とっておき私の高野山」日本画家の千住博氏の4回目は「丹生都比売神社」でした。高野山の守護神で世界遺産です。天野盆地は一度行きましたが、別天地というに相応しい土地です。プラス1は「山荘 天の里」でした。天野にリゾ...
散歩時間

『MESSIAH』を観る

『MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−』花組東京公演を生徒席から観ました。上手の席から、まいこつさんが出世して、銀橋で台詞も、節のある歌もソロしたのも見れました。春は執事のセリフしかなかったのに何という幸せだ。休憩は天草四郎だから...
読書時間

『デカルト『方法序説』を読む』(2014)その3

谷川多佳子『デカルト『方法序説』を読む』岩波現代文庫、2014年、2017年第2刷第3章では、デカルトの『方法序説』で書かれていない1部と2部の間のことが語られる。デカルトは学校を出て書物の学問を捨てて旅に出る。そして「わたし自身のうちに、...
シガモノ

「シガモノ」

忍者といものはその正体がよく分からないが、今でも人気がある。私の世代は「伊賀者」や「甲賀者」といった遣い方を知っている。しかし、甲賀が滋賀県で伊賀が三重県に分かれていることまで知っている人は少ない。東京日本橋にある滋賀県の物産館である「ここ...
旅の時間

温習會2018を観る

温習會は千秋楽であったが、台風の影響かインタネット販売のせいか、少し空き席もあった。まあ、祇園甲部歌舞練場の時も、贔屓の演目をみたら、さっと引き揚げて宴席へ向かう人達も見かけたので、実際のところは分からないが、引けは速い。演目長唄 春遊び ...
旅の時間

ドラマチックな古都の秋

この秋は台風21号の被害が出て京都や滋賀の観光にも影響が出ていた。台風24号の後の古都が心配だったが、台風25号が接近するなかで京都に行くことになった。京都に着くと台風のせいか何やら蒸している。ふたば書房京都駅八条口店で本を買って蹴上へ向か...
東都手帖

東都手帖2018年11月【編集中】

2018年11月東都散歩のための私的な愉しみと記憶霜月の頃、黄葉の季節が到来した。「死ぬのはいつも他人」という墓碑銘が印象的なマルセル・デュシャン。大報恩寺というとピンと来ないが千本釈迦堂なら何度も見に行った。そして、この秋、嵯峨本謡本百帖...
四都手帖

四都手帖2018年11月【編集中】

2018年11月の私的な愉しみと記憶霜月の頃、紅葉が彩りを増し、北風が吹き始めるとなんだか人が懐かしく思い出される。カウンターで一人飲む酒が長くなるのは温かいものが欲しくなるからでもある。ライトアップされた古都の一段と冷え込んだ夜の街を靴音...
古都を旅する

奥之院

週刊新潮の古都を旅する特別編「とっておき私の高野山」日本画家の千住博氏の3回目は「奥之院」でした。一の橋より先は撮影禁止です。弘法大師御廟は一度訪れましたが、階段を上がって一回りしましたが、雰囲気があるところです。大師信仰という私的な領域で...
読書時間

『デカルト『方法序説』を読む』(2014)その2

谷川多佳子『デカルト『方法序説』を読む』岩波現代文庫、2014年、2017年第2刷谷川多佳子氏が森有正のパリの家でみた『本居宣長全集』の思い出が印象に残ったところまでは書いた。森有正が本居宣長をどう読んでいたのか気になった。エッセイに書いて...
読書時間

『デカルト 『方法序説』を読む』(2014)

谷川多佳子『デカルト『方法序説』を読む』岩波現代文庫、2014年、2017年第2刷本書は、岩波市民セミナー(1999年10月)の4回の講演を基にした「岩波セミナーブックス」(2002年)を岩波現代文庫としたもの。森有正と小林秀雄に触れること...
読書時間

『徳政令』(2018)

早島大佑『徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか』講談社現代新書、2018年高校で徳政令を習ったときは何故このような不合理なことが鎌倉・室町時代に行われたのか理解できなかった。そんな徳政令についての本を手にした。戦国法の本を読んで中世と...