谷川多佳子『デカルト『方法序説』を読む』岩波現代文庫、2014年、2017年第2刷
谷川多佳子氏が森有正のパリの家でみた『本居宣長全集』の思い出が印象に残ったところまでは書いた。森有正が本居宣長をどう読んでいたのか気になった。エッセイに書いてあるというが全く記憶にない。今度、事務所に行ったら、少し埃を払ってみることにする。
熊野純彦氏の週刊読書人ウェブのインタビュー「無償の情熱を読み、書く 『本居宣長』(作品社)刊行を機に」(2018年9月7日)を読んでいたら、熊野純彦氏が『本居宣長全集』を読んで『本居宣長』(作品社、2018年)を書き下ろしたことが書いてあった。熊野純彦氏は『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年)を2018年1月に読んだことがあるくらいで、全体の仕事は知らない。本居宣長について子安宣邦氏の言説的読み方以外の読み方ができるのではないか言っていた。『古事記伝』44巻を序論の「直毘靈」1巻だけで論じるのはおかしいと言っている。もっともだと思う。西洋哲学をやる人は後年、日本の問題に帰ってくるので、国学者とは別の読み方をする筈だ。その点、子安宣邦氏同様に興味をそそられるが、枕元の本を読むことを優先するしかない。
【新ルール】
新たに本を買った場合、本の良し悪しの判断ができるまで、次の本を買って積読を増やしてはいけない。
【そのこころ】
これまで積読で本の評価をしていたが、読まずに評価できるのであれば、買わずに評価できるのではないかという命題に答えねばならなくなった。若者には従うしかない(^^)
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