「ラ・カージュ オ・フォール ~籠の中の道化たち~」日生劇場 2018年3月9日(金)〜31日(土)
La Cage aux Follesはミュージカルの題名になったナイトクラブの名前だが、「狂女の檻」というくらいの意味である。知人宅の新年会に来られていたAさんが出演するというので連れ立って新年会のメンバーで観に行くことになった。
ジャン・ポワレ原作の『La Cage aux Folles』(1973年)は映画化され『Mr.レディMr.マダム』(1978年)として、日本では1980年に上映された。そういうわけで原作は知らないけど映画からしてたっぷり笑えると思って舞台に望んだ。良い席を取ってもらったのでオペラグラスは不要だった。
日生劇場は村野藤吾の設計で1963年に竣工した日本生命日比谷ビルにある。京都工芸繊維大学の美術工芸館で開催された村野藤吾の建築設計図展に毎年のようになって通ったことを思い出す。去年でそれも終わったのだった。非売品の図録を入手したことを思い出す。第1回目の図録がないのが残念だが、仕方がない。
椅子は最近の劇場に比べて少し狭い感じがした。写真でしか見たことのない空間に、もっと早く来るべきだったと思った。観客の8割近くが女性に見えた。やはり男性は入りにくい。市村さんのシュワルツェネッガーのターミネーターのギャグはあまり受けなかったようだが、ちょっとネタが古かったか。
しかし。コメディをたっぷり楽しんで、スタンディングオベーションで終わった。
終わってから楽屋へ行き、Aさんに挨拶して記念写真した。歌舞伎の楽屋と違ってまた勉強になった。村野藤吾の図面を見たくなった。
そのあとは、ブラッスリー・オザミでいつものように、シャンパンでアラカルトする。ホワイトアスパラも美味しかったけれど、イタリア産のキアナ牛の赤身はサシが入ってなくても柔らかく美味かった。シェフ自ら焼いてくれた貴重な牛肉である。
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