2017年11月購入古書
手元に残す本を選ぶというのは悲しいけれど、新たに知を得ようとすれば場所を譲らなければいけない。人生に許される時間は無限にはない。今年を振り返っても1年に100冊を読み、残りは調べ事に使うことで時間は経ってしまった。自分にとっての価値観は年を重ねることで変わってくる。今まで何となく執着していたものも、一段上がれば物足りなくなるし、良し悪しが分かってくる。良し悪しが分からないようであれば、その分野の本は身につかなかったということになる。
(購入後書)
神保町の古書街をぶらついて箱付きの本を買う。古物に関するエッセイは私の好みであることがあらためて分かる。しかし、この分野の知識は本だけでは難しいことも分かっているので、気晴らしの本に分類しておく。
(2017/11/11)
書肆右左見堂さんで仏像へのアプローチを考え直すために本を買った。何故仏像を見るのかという問いかけに答えられないからである。ついでに、気になるw鈴木の本も買う。『驢鞍橋(ろあんきょう)』は山本七平の『勤勉の哲学』で知った禅僧鈴木正三の言行録だ。
(2017/11/19)
書き込みの筆跡が同一人物と思われる本を買った。『知的生活の方法』の遣り方だったが、ちょっとマニアックだった。そのうちお披露目したい。清水好子さんの本が出てこないというと、大雲堂の人も八木さんにもないとの話をしてくれた。
(2017/11/20)
自民が今度も選挙で圧勝した。この本は前回選挙の情報参謀でもある著者の手口が書いてある。
経済は一国内でも地域によって状況が違う。人口ボーナスのない日本が今後の資本主義の終わりに向かってどういうことになるのかは、地方を見ていくとすでに現れているのかもしれない。
(2017/11/22)
【思想】
鈴木正三著、鈴木大拙校訂『驢鞍橋』岩波文庫、1948年、1977年第2刷
【歴史】
角田文衞『承香殿の女御 復元された源氏物語の世界』中公新書、1963年
清水好子『紫式部』岩波新書、1973年
【知】
いとうせいこう、みうらじゅん『見仏記』中央公論社、1993年、1994年第5刷
【経済】
水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』集英社新書、2014年第6刷
【経営】
小口日出彦『情報参謀』講談社現代新書、2016年第2刷
【エッセイ】
池田瓢阿『瑞籬の香木』求龍堂、1976年
池田瓢阿『風流遍歴』求龍堂、1981年
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