週刊新潮の「とっておき私の奈良」華道家の笹岡隆甫氏の2回目は「唐招提寺」だった。家元が唐招提寺に縁ができたようで、「うちわまき」に揮毫した団扇を奉納しているという。写真は鑑真和上の御廟の宝篋印塔を背に手前の灯籠から横顔を覗かせている。
研究所にも宝扇があって、由緒書きが挟んであった。覚盛上人が蚊に刺されるのを弟子が打払おうとしたところ、覚盛上人が制して、血を吸われるのも菩薩行とした。死後に「せめて団扇で蚊を払って差し上げよう」と、供養されたことに由来するという。
5月19日の中興忌梵網会のあと国宝の舎利殿(鼓楼)から1,500本の団扇が撒かれる。
プラス1は「霊山寺」だった。いつだったか、富雄駅から歩いたことがある。住宅地を抜けて、薔薇を見に行ったことが思い出される。
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