研究者が研究テーマをプロジェクトという単位で考える話を師茂樹氏が上七軒文庫でしていました。論文を書く場合に、大きなテーマに論文を位置付けていく方法で、単発的な論文作成でなく、流れの中で論文を書いていくやり方です。開発プログラムをいくつか束ねるとプロジェクトといいます。複数のプログラムを管理した経験からもプロジェクトという見通しは良いやり方だと思いました。論文をまとめて本にしてテーマが揃っているというのはなかなか凄いことです。
本を読むことも一つのプログラムと考えると、テーマであるプロジェクトに沿って本を読むことでまとまりある読書になると思います。専門家が専門外の本に手を出したがらないというのも、プロジェクトに関係しない読書は単独では消費としての読書になってしまうからでしょう。プロジェクトを大きくとれば、どこかに位置付けられるかもしれません。
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