葉月は特に本の整理をしなかった。
碩学というのは話が面白い。何かのヒントになるなどと考えても仕方がない。しかし、大正時代は「早熟児をたくさんつくっている時代」(11頁)というのを読めば、次々に疑問が湧いてくるので、下巻を注文した。上巻は桑原武夫、貝塚茂樹、西堀栄三郎、今西錦司は知っていたが篠田統は知らなかった。下巻は江上波夫くらいで、東畑精一、松本重治、中山伊知郎は知らなかった。それで、大学の時は下巻を買っていなかったのだと思う。学生の知識の限界である。
【知】
加藤秀俊・小松左京『学問の世界 碩学に聞く 上』講談社現代新書、1978年
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