矢作弘『縮小都市の挑戦』岩波新書、2014年
序章の「縮小都市」と「コンパクトシティー」の比較などは読んでもよくわからないので、しばらく放っておいた。
夜中に目が覚めて、寝るのも難しかったので、枕元にある本(100冊くらいは平積みになっていて、よく崩れると下から出てくる。林床の更新みたいだ。)を取って第3章人口減少と高齢化の最先端を走る日本を途中から読む。「都市の中心性を序列化する」中心地システム論あたりからだ。
郊外へスプロールする都市設計は人口減少期には機能しない。規制を緩和して大型店舗を郊外に出店を許すことで中心部の空洞化を招いた政策はなんだったのか。先進国で米国の圧力に負けたのは日本だけだ。
「都市機能」の高密度化と「都市機能」の所有から利用へパラダイムシフトが必要だ。行財政制度にまで視野を広げられる。
街づくりやコミュニティーを自分の問題に引き寄せるためによい本だと思う。
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