116「役者の風情たたずまい」千宗室

ひととき

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ひととき 2019年6月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「役者の風情たたずまい」というタイトルでした。家元が家の前が舗装されていなかった半世紀前を回想してます。大松島と呼ばれた先代の片岡仁左衛門が正月に家元の家に挨拶に来たといいます。

「ちょっと座布団をずらし位置を定めるその姿勢と床との間合いが程よい。余白が生きる。箸の上げ下げひとつとっても挙措動作に味がある。子供心になんて素敵なんだろうと見惚れていた」。

芝居や映画の世界が東京に移って、役者も俳優も居を移した今、門前の道は石畳風に舗装されましたが、佳い大人を見かけることがなくなって寂しそうです。

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