岡谷公二「済州島と慶州」『atプラス22』太田出版、2014年
岡谷公二氏が済州島と慶州へ今年も堂(タン)を見に行ったことを書いてる。岡谷氏は堂(タン)を調べる旅を何年も続けている。しかし、我々は『神社の起源と古代朝鮮』(平凡社新書、2013年)を超える報告を読むことはできなかった。
沖縄の御嶽(うたき)と済州島の堂(タン)や慶州の鶏林の共通性を見出しながら、岡谷氏は何も言わない。この先、いくら済州島の堂を見ても何の意味があるのだろうか。済州島にあった500もの堂を巡りきれないことは明らかだし、時間は残されてはいない。
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