『無名抄』(1975)を読む

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高橋和彦編『無名抄 -付瑩玉集-』桜楓社、1975年、1991年3刷

久々に鴨長明の『無名抄』を読む。和歌を論じた歌論集であるが、鴨長明の筆はそこに止まらない。劇的な場面を描く物語の顔もある。説話集としての『発心集』の語り口が、ここでも出てくる。「石川や瀬見の小河の事」の鴨長明の余執や「ますほの芒のこと」の登蓮法師の数寄者ぶりなどを読んでいると、歌合という知的対決の場面に生命をかけた歌人達の生き様がみえてくる。

付録の瑩玉集(えいぎょくしゅう)は読めない漢字である。歌論のイメージ通りのものである。

無名抄

『無名抄』(1975)

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