古都を旅する

唐招提寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」三瀬夏之介氏の2回目は「唐招提寺」だった。5月19日は「うちわ撒き」(中興忌梵網会)で覚盛上人を偲び「宝扇」というハート型のうちわを撒く。その舞台である国宝の舎利殿(鼓楼)を背にして立つ日本画家の三瀬氏が手に...
断片記憶

「音霊」のこと

月刊京都2015年04月号「鎌田東二の霊性の京都学 68 傀儡舞から淡路人形浄瑠璃と北野天満宮「悲とアニマ展」」2015年3月11日の北野天満宮「悲とアニマ展」の「鎮魂茶会」と「鎮魂舞台」のことが月刊京都に書いてあった。「鎮魂舞台」では河村...
ひととき

67「軒菖蒲」千宗室

ひととき 2015年5月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「軒菖蒲」だった。鯉幟の思い出を披露したあと、軒菖蒲を上げる話になる。オーバースローで投げるのだが、庇から少し先が覗く程度が理想だが、摺ってしまいなかなか難しいという。梯子まで出し...
断片記憶

酒縁社会

小坂剛『あの人と、「酒都」放浪』(中公新書ラクレ、2013年)吉田類が「地縁とか血縁とか、無縁とか言ってないで、酒縁社会をつくっていけばいいじゃないか」と言ったとある。私も付き合いは酒場で知り合いになることくらいしか考えられない。東京では仕...
古都を旅する

秋篠寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」三瀬夏之介氏の1回目は「秋篠寺」だった。奈良出身の日本画家の三瀬氏は参道の苔がお気に入りだ。スケッチする写真が様になっている。雑木林を抜けると突然、大元堂と本堂が現れる。国宝の本堂が開けたところにぽつんとある...
断片記憶

松のみどり

川端康成『古都』新潮文庫、1968年、2008年第94刷文庫本のカバーがケルスティン・ティ二・ミウラだった。単行本では東山魁夷の「冬の花」が口絵だとあとがきに書いてあった。新聞連載時の挿絵は小磯良平だ。そういう本もあればいいと思う。「松のみ...
断片記憶

編集は思想である

谷沢永一・渡部昇一『人間は一生学ぶことができる 佐藤一斎「言志四録」にみる生き方の知恵』(PHP研究所、2007年)「岩波文庫の『紫禁城の黄昏』で虫喰ったように記述を省いたのと同じですね。それは書評するに足ります。」(渡部昇一)渡部昇一氏の...
旅の時間

聖護院門跡の名宝を龍谷ミュージアムで見た

2015年04月9日に龍谷ミュージアムで『聖護院門跡の名宝』展を見た。3階から展示が始まる形式になっていた。階段は上がるより下りる方が辛くなっていた。普通はエレベーターで上がって階段を下りるほうが楽なのだが、照明の関係もあり、木の階段が見分...
古都を旅する

喜幸

週刊新潮の「とっておき私の京都」西村和彦氏の4回目は「喜幸」だった。西村氏は女将さんの高校の一年後輩だったのか。それで先輩の料理屋の喜幸(きこう)が出てきたのかと思う。今回のセレクションからすると、高校生活が地元と繋がるキーだった事が分かる...
旅の時間

京おどり 2015を観る

京おどりを観る。宮川町歌舞練場の外の売店でパンフレットを買って見ていると、開演40分前に開場となる。都をどりの菓子皿はOさんにあげてしまった。京おどりの菓子皿は毎年変わりはないけど持って帰って来た。菓子は鶴屋吉信の饅頭だった。女将が北野をど...