読書時間

『豊臣秀頼』(2014)

福田千鶴『豊臣秀頼』(吉川弘文館、2014年) 豊臣秀頼のことを読むのは初めてだったが、久し振りに読み通せる本だった。 本書の課題を著者は以下に設定した。しかし、史料の少ない中で徳川氏中心史観から自由になるということは並大抵ではないと考える...
読書時間

『戦国大名の「外交」』(2013)

丸島和洋『戦国大名の「外交」』講談社選書メチエ、2013年 本はいわゆる新書、選書、学術書の順で難しくなる。難しくなるのは、お約束ごとが増えるからであるが(いちいち説明してられないので、専門用語に頼ることになる。)、この本は、お約束ごとを出...
読書時間

『考える技術・書く技術』(1973)

板坂元『考える技術・書く技術』(講談社現代新書、1973年)が懐かしく手に取ってみたら、2013年で第71刷となっていた。40年以上前に書かれた新書が版を重ねているのはすごいことだ。 もうすっかり忘れてしまったので新鮮だった(笑)。老化と刺...
旅の時間

古町あたり

古町通から横にそれ、ふと見上げたら、30丈のお大師様が現れた。 真言宗新潟山弘願寺の大師像 人情横丁は日曜日でしまっている店が多い。 人情横丁は本町中央商店街共同組合だ。 bar Baccoで手打ちパスタを食べる。テーブル3の小さな店だった...
旅の時間

たまには新潟

久々に上越新幹線で新潟にやって来た。早く着いたので散歩しながら会場へ向かうことにする。バスで行くなら万代口から本町で降りて1分とある。 一般社団法人経営情報学会2014年秋季全国研究発表大会が新潟国際情報大学の新潟中央キャンパスで10月25...
ひととき

61「竹藪から」千宗室

ひととき 2014年11月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「竹藪から」だった。敷地の西側にある竹藪に、子供の頃に繰り返し夢に見た竹藪の先に繋がる景色が、宮崎駿の『千と千尋の神隠し」の風景に似ていたという。「洛北には竹藪が少なくない。その...
断片記憶

悠久堂で図録を買う

夕方、打合せの前に神保町へ寄る。 10月22日の京都史話で藤原道長の経筒の願文と御堂関白記の金峯山参詣の箇所を読んだ。朧谷壽氏と天野太郎氏の『藤原道長の金峯山参詣』をいただいたので、宮川禎一氏の「藤原道長の金峯山参詣」の気になる点を確認する...
読書時間

ふたりのアキラ

平塚昌人『ふたりのアキラ』(山と渓谷社ヤマケイ文庫、2014年) 松濤明と奥山章というふたりのアルピニストと縁を持つ山田美枝子との往復書簡の形でふたりのアルピニストを描くのは秀逸だった。 北鎌尾根とか北岳バットレス中央稜の登攀に関わった世代...
断片記憶

新しい図書館

東洋大学大手町サテライトで公開特別講義『連続トーク』10/20(月)1730~1830 南 学氏「新時代の図書館は何を生み出すか」を聴く。PPPスクールの教授のお話で公共空間の利用の新しい試みについてだった。地域経営の観点から質問した。また...
断片記憶

能楽カレンダー2015

2015年の金春流能楽カレンダーを矢来能楽堂で土曜日に買った。去年は制作が間に合わなかったので定例能のとき買えなかった。その分、比叡山延暦寺で『一隅を照らそう』染筆カレンダーを買うことになった。今年は故酒井大阿闍梨の9月の「不惜身命」がよか...