断片記憶

ゆっくり読めるか

E.フッサール、細谷恒夫・木田元訳『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』中公文庫、1995年、2020年7刷 フッサールの講演をもとにした本であるが、とても聴いただけで内容が理解できるとは思えない。抽象的な話である。段落毎に立ち止まって、...
断片記憶

しつこく探索式

自分の興味を可視化する探索式を今年も始めてみた。どうせ長続きはしないけれども、やってみる。 (概況) 年末に買った本から芋蔓が伸びている。孤立した本も多く、書籍往来で昔の本を再び手に取ったりして懐かしんでいる。
断片記憶

ゆっくり読む

どうもビジネス書を読むスピードで本を読もうとする傾向がある。 永井均氏の「カントの誤診 第4回」を読むやりかたは、段落15は誤謬推理なのでB408を『純粋理性批判 中』(篠田英雄訳、岩波文庫、1961年)で読んで永井均氏との訳の違いを確認し...
読書時間

『シェイクスピアの紋章学』(1987)を借りる

森護『シェイクスピアの紋章学』大修館書店、1987年 Le Petit Parisienのオーナーよりお借りした。 森護(1923-2000)はNHK職員で西洋紋章学、英国史を専攻と奥付けにあった。ちくま学芸文庫で『紋章学入門』(2022年...
断片記憶

世界は◯◯でできている

『世界は経営でてきている』(岩尾俊兵、講談社現代新書、2024年)とか『世界はラテン語でできている』(ラテン語さん、SB新書、2014年)とか、世界は◯◯でできているとか、世界は◯◯で満ちているとかいうタイトルが流行っているようだ。 カント...
読書時間

『徒然草をよみなおす』をまた読み直す。

小川剛生『徒然草をよみなおす』ちくまプリマー新書、2020年 「すべてを捨てる」生き方 兼好が「諸縁放下」とも呼ばれる主張を繰り返していますが、「しょせんはきれいごとに過ぎない」(p.34)と小川剛生氏はいいます。 その中で「空の名残」を取...
古都を旅する

奈良いきものミュージアム

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」読書家・小説家・短歌研修員の宮田愛萌氏の4回目は「奈良いきものミュージアム」でした。令和5年4月に複合商業施設「ミ・ナーラ」開設されたそうです。どうりで知らないわけでした。それにしても宮川さんの蛇...
断片記憶

単語カードで遊ぶ

通勤時間や細切れ時間に単語カードを使ってみたくなった。電子機器はアクセスが遅い。その点紙製品は使えるまでが速い。本来は本を読んでいたいのだが、混み合うなかで本を読むのは難しいこともある。その点、小さな単語カードは情報量は少ないけれども、アウ...
書籍目録

2024年01月購入図書(その4)

睦月も下旬となった。今月は寒さの厳しい日があったり、緩んだりした日もあり、暖冬の予想とのギャプを感じている。 (購入後記) 「黄表紙」が懐かしいので手に取ってしまった。読書計画外の本であることは認めざるを得ない。この世界に入るためには何処か...
ひととき

172「わすれもの」千宗室

2024年2月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「わすれもの」というタイトルでした。家元が出町柳からの散歩の帰りに、自販機のところで忘れ物を見つけてあれこれと想像をめぐらすお話でした。心暖まりますね。