ひととき

47「晴れ、ときどき異界」千宗室

ひととき 2013年09月号の千宗室氏の京都の路地まわり道「晴れ、ときどき異界」は不思議な体験の話が2つでした。ラヴクラフトという怪奇作家を思い出した後、「人が生まれ、齢を重ね、命を終えていく過程で生じた様々な柵は決して解けることがないのだ...
読書時間

『浄土』森敦

「見て、みんなで泣いてもらったんで、お墓の人が喜んでひらひらと踊ってるわ」いくつとない土饅頭の向こうで、ほんとにチマチョゴリの女たちが踊っているのが見える。「唄も聞こえるじゃないの。まるでお浄土のようね」著者が韓国に招待旅行されたときに、鐘...
読書時間

『日本語と英語』片岡義男

『日本語と英語 その違いを楽しむ』(片岡義男、NHK出版新書、2012)を寺町二条上ルの三月書房で買う。百萬遍知恩寺の古書市にも行かずなにしているのだろう。日本語と英語の違いに潜む問題を提示してくれるご存知片岡御大の語学エッセイ。Eat h...
読書時間

『地図から読む歴史』足利健亮

本の一部を読んだだけだが、面白かったので紹介する。『地図から読む歴史』(足利健亮、講談社学術文庫、2012)第17章 都市内道路名称の意味を解く正しく問うことが必要だという。「大阪では南北の道をなぜ筋というのですか」では答えようがない。地名...
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『和菓子の京都』川端道喜

川端道喜『和菓子の京都』岩波新書、1990年十五代川端道喜(1990年死去)の著序章 京都人気質入門ー祇園界隈いきなり本題に入るのはやぼというわけで、祇園から京都を語ります。祇園の街の地図(5頁)を見るとこの本の書かれた当時(1990年)が...
断片記憶

宝剣岳

宝剣岳松井登(45才)さんが千畳敷カールで1995年1月4日に雪崩に巻き込まれ5日11時半遺体で発見される。この雪崩は松井さんら2人のほか4人のパーティーも巻き込まれている。最後に見かけたのは、八ヶ岳のジョーゴ沢でのアイスクライミングのとき...
断片記憶

阿弥陀岳北陵

阿弥陀岳北稜この山には北稜もあるが2ピッチと短い。ただし取り付きまでラッセルがきつかった。12月で雪が岩稜について雪を払っての登攀になる。笠松美和子さんのパーティと鈴木昇巳のパーティが赤岳鉱泉に着ていたが、鈴木パーティは小同心クラックだった...
断片記憶

双子山

双子山 石灰岩の山はルートがいくつもあった。中央稜はやはり取付きが決め手か。フレークに足を突っ込んでずり上がる。
断片記憶

一ノ倉沢衝立岩中央稜

一ノ倉沢衝立岩中央稜 雪渓からテールリッジへ飛び移るのに間が出来ており緊張した。
断片記憶

恐怖の味噌汁

恐怖の味噌汁 山の怪談話。世にも恐ろしい味噌汁「今日麩の味噌汁」をいかに盛り上げて話すかが決め手。一ノ倉沢にテント張ってたときの夜咄の思い出。
断片記憶

富士山

富士山5月の終わり三島口新5合目から登る。測候所ではゴミを燃やしている職員もいて雲上人の暮らしぶりが偲ばれる。
断片記憶

赤岳西壁主稜

赤岳西壁主稜 残雪期にガイドの桑原さんとお客さんとメンバー2人で来た。ゴールデンウィークの後で雪が少ない。核心部は取付きであり凹角のピッチが文三郎から見つかるかどうかだ。
断片記憶

明神岳東稜

明神岳東稜 残雪期に桑原スクールでやってきた。明神池裏の養魚場にテントを設営し下宮川谷を詰める。トラバースでヤブがひどく苦労する。草付の登りに終始する。バットレスの凹角に手こずる。越えれば主峰である。
断片記憶

阿弥陀岳南陵

阿弥陀岳南稜学林からの住宅地が迷路であり核心部だ。
断片記憶

東沢渓谷

東沢渓谷12月中旬の東沢渓谷は薄く張った氷の上にうっすらと雪がかぶっていて徒渉を繰返すのはやっかいだった。