読書時間 『「老子」新訳』(2013) 加島祥造『「老子」新訳 名のない領域からの声』地湧社、2013年 加島祥造の「老子」訳は3冊が出版された。 『タオ ヒア・ナウ』(PARCO出版、1992年)は81章のうち15章が除かれていた。 『タオーー老子』(筑摩書房、2000年) は... 2020.01.26 読書時間
読書時間 『訳詩集 葡萄酒の色』(2013) 吉田健一訳『訳詩集 葡萄酒の色』岩波文庫、2013年 吉田健一を読む季節があるのかもしれない。 漢詩を英訳したものを現代詩訳したものを読んで、詩の良さを思い出した。英詩や仏詩を取る前に、以前、T.S.エリオットの「荒地」の西脇順三郎訳と吉田... 2020.01.25 読書時間
読書時間 『須弥山と極楽』(1973)に圧倒される。 定方晟『須弥山と極楽』講談社現代新書、1973年、1979年第10刷 インドで集大成された『倶舎論』を図解すると何とも壮大で楽しい。図書館で大きなサイズで図を見てみたい気がする。言葉で書いても説明できない須弥山世界の俯瞰図(P13)を見てい... 2020.01.24 読書時間
断片記憶 原民喜の「翳」をめぐって 若松英輔氏がセンター試験の国語問題にコメントされていた。解答の選択肢について若松氏は違うものを選択したという。原民喜の「翳」が取り上げられていたことから、Twitterでコメントされていたのを見て、私も試験問題を読んでみた。このエッセイの部... 2020.01.24 断片記憶
読書時間 『忌み名の研究』(1992) 穂積陳重著、穂積重行校訂『忌み名の研究』講談社学術文庫、1992年 穂積家三代 穂積陳重(ほづみのぶしげ)は法学者であり、子の穂積重遠も同様に法学者であり、穂積重遠の『新訳論語』(講談社学術文庫、1981年)は谷沢永一先生のお勧めによって入... 2020.01.23 読書時間
ひととき 奈良その奥から 16「美しく老いる」 岡本彰夫 『ひととき』2020年2月号 元春日大社権宮司の岡本彰夫氏が「美しく老いる」について『ひととき』2020年2月号に書いていました。 「ツロク」(均衡)が大切だというお話でした。岡本彰夫氏が母に言われたそうです。骨董好きな岡本彰夫氏... 2020.01.23 ひととき
断片記憶 並行読書の罠 本を幾つか開いて見比べながら、『老子』を読みつつ、疲れたら、他の本を開き、それが疲れたら目を閉じて、覚めたら、また他の本を選んで読む。そんなことを正月以来続けてきたので、メモを読んでもポイントが何だか分からなくなってしまった。 枕元が収拾つ... 2020.01.22 断片記憶
ひととき 124「クラゲドーム」千宗室 ひととき 2020年2月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「クラゲドーム」というタイトルでした。家元の住んでいる辺は夜空が広いといいます。「真っ黒で、所々が茄子紺で、雲の輪郭が伺えるように思える晩もある」といいます。し... 2020.01.22 ひととき
読書時間 『老子』(2008) 鉢屋邦夫訳注『老子』岩波文庫、2008年、2019年第18刷 加島祥造の『伊那谷の老子』(2004年)を読んでいて、加島祥造の自由で奔放な「老子」を味わう前に、『老子』を読んでおこうと思って書庫を探してみたが、見つからないので本屋でいくつか... 2020.01.21 読書時間
読書時間 『伊那谷の『老子』』(2004)その4 加島祥造『伊那谷の老子』朝日文庫、2004年 加島祥造の現代詩訳に入る前に私は寄り道をした。『老子』はどう読まれてきたのかを確認しようとしてみた。2、3の本をめくってみたわけである。 加島祥造が誰にでもある『老子』体験について書いていた(「... 2020.01.20 読書時間