断片記憶

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RIP Osamu Ikeuchi

池内紀氏が2019年8月30日に亡くなられた。もう新しいエッセイが読めないと思うと残念な気がします。ご冥福をお祈りします。
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『方丈記』を聴く

古典講読の「『方丈記』と鴨長明の人生」を聞き逃しで聴く。第13回「方丈の菴」其の三は日野での方丈の菴での暮らしぶりだったが、響くものがあった。山守の子供との交遊を描く前半と夜の歌のような後半を浅見和彦氏が丁寧に解説してくれた。加賀美幸子氏の...
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宵の口

コオロギの人に知られず熟しけり
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暑中見舞い

こう暑い日が続くと冷たいものが欲しくなる。HINO BREWINGの2019年新作のBAKA LAGERと定番のYAREYARE ALEで元気になろう!#滋賀 #三十三間堂 #団扇
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吉田健一の書

高橋真名子氏が「父の書斎」を岩波書店の『図書』(2019年7月号)に書いていた。故高橋英夫の書斎に「梅一枝已催春」と書かれた吉田健一の書が掛かっていたが、直筆でなく工芸版だという。ヤフオクでみたら、色紙が出ていた。思うに余りありがたがるよう...
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Teishinkoki をパラパラしている

Joan R. Piggot , Yoshida Sanae, Teishinkoki : The Year 939 in the Journal of Regent Fujiwara no Tadahira, 2010. CORNELL ...
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我慢できない

綜合文藝同人 右左見 第四号 令和元年 春夏号特集は「我慢できない」でした。どうやら、我々は農耕社会で我慢することを覚えることになったようだ。しかし、我慢が我々の精神を崩壊させるまでになった今、我慢しなければならないようなものは本当にあるの...
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図録とは何か

図録が今の形になったのはいつなのだろうか。展覧会の主催者の挨拶があり、展示の目的が語られて、学芸員か専門家による最近の研究成果の紹介があり、出展目録がついて、気の利いた図録なら、英語での説明も付いてくる。広辞苑無料検索で「図録」を引くと、「...
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撤退戦を戦う

撤退戦ということで、昨日の話の続きと思われた方には済まないが、テーマからして本の内容ではなく本の片付けの話である。梅雨空にモチベーションの上がらない日々が続く。本を整理することは、その分野から撤退することを意味する。また、時期をみて巻き返せ...
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本を読まずに過ごす休日

本を手にしない一日を過ごした。病院で本が読めない時間を経験したことを思い出す。その時はラジオとCDのお世話になった。そのCDプレーヤーも本の片付けで出てきた。危険物の日に処分することになる。活字中毒と昔は言ったが、今の人はSNS中毒だろう。...
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捨一切合切

ノートを捨てようと思ってパラパラとめくると、俳句らしきものが書いてあった。これをメモして、ノートは捨ててしまう。いずれ電脳の彼方へ消えてゆくのであろうが。君しるや 揺れて待つ身の 釣忍      千河
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雑務

アンソロジーなど、力がないとできないのであって、仕事で疲れを引きずった頭では西行の歌も響いてこない。好きではなかったのかもしれないと思うと続かない。50首ずつ読むのも3日ボーズであった。
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砂時計

梅雨で頭が重い。本を片付けて掃除するだけで、時間は経っていく。砂時計は天地を逆さまにしないと砂が落ちないので時間は止まったままになるのかと思ったりする。それを眺めている自分の時間が経って、砂時計のことはまた忘れてしまう。この砂時計は砂が落ち...
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RIP Seiko Tanabe

田辺聖子さんが2019年6月6日に亡くなられた。『お聖どん・アドベンチャー』(徳間書店、1977年)を読んでご冥福を祈りたい。
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觀音勤行儀

夏目漱石など、神経衰弱な人の本を課題図書で読んだりしたので、精神が傷つけられたかも知れない。俗な本は精神を疲れさす。こういう時に癒される本が手元にないのでは、何のためのライブラリーなのか、全部放り出したくなる気持ちを抑えて、觀音勤行儀の埃を...