断片記憶 『書痴の散歩』(1932)の話 齋藤昌三『書痴の散歩』書物展望社、1932年私が戦前の本を持っているとは、私の周りにいるひとは想像できないに違いない。新し物好きでミーハーと思われているが、例えば、書痴と言われた齋藤昌三の『書痴の散歩』(書物展望社、1932年、1,000部... 2019.05.03 断片記憶
断片記憶 表と裏 やまと尼寺精進日記を見ていたら、生け花の師匠が花に表と裏があると言って花の飾る向きを説明していた。日の当たる場所が表で反対側が裏である。花と葉を見て表と裏を見分けていた。樹木も北側と南側ある。自然はそう作られているが、人工物に囲まれているわ... 2019.05.01 断片記憶
断片記憶 『サイバネティクス』(2011)を買う 学会の定例研究会でNorbert WienerのCYBERNETICSを読むことになったという発表を聴いたので、本屋に行ったら、岩波書店で1961年の第2版を翻訳したものが文庫本になっていた。昨今の人工知能ブームのせいで機械学習が身近になっ... 2019.04.19 断片記憶
断片記憶 高足の芸 北野祭礼図絵巻を見ていると、棒に乗った男女が描かれている。田楽の名の由来となった高足(こうそく)については、春日大社の元権宮司の岡本彰夫氏が『ひととき』2018年12月号に「儀式の解読」を書いていたことを思い出した。高足の芸は難しいので春日... 2019.04.08 断片記憶
断片記憶 4月1日あるいはエイプリルフール 相変わらずココログの混乱は続いている。この失敗事例から我々は何を学ぶのだろうか。時は経つものである。その感じ方は年齢や体調によっても一定ではない。日々、少しの時間を捻出して読書やblog書きに充てている。もっとも、長時間の読書には耐えられな... 2019.04.01 断片記憶
断片記憶 読書の傾向について このところ、電車で読書することで、ブログにメモしてきた。混んでいて本を読めない時もあれば、読んでいて乗り越すこともある。『和歌とは何か』渡部泰明、2009年『沖縄の聖地 御嶽』岡谷公二、2019年『秀吉の大仏造立』河内将芳、2008年この3... 2019.03.15 断片記憶
断片記憶 ここらで一服 今年の1Qの最終月となった。残りの4週をどう使うか。そもそも、今年は計画を立てていなかった。わずかに読書について新刊本、古書そして積読本の割合を決めたくらいだった。元木泰雄氏の『源頼朝』(2019年)を読んでいて、同時代人の慈円の『愚管抄』... 2019.03.05 断片記憶
断片記憶 ドナルド・キーン氏逝く ドナルド・キーン氏が2019年2月24日に亡くなられた。1922年の生まれで96歳だったという。氏の残してくれた本をどう読んでいったらよいのか。今はまだ何も分からない。ご冥福をお祈りするばかりである。 2019.02.25 断片記憶
断片記憶 ベルリンの壁の向こう側 ZERTIFIKAT Original Berliner Mauerstein若者からベルリンの壁の土産をもらった。ベルリンのレンガはドイツの歴史のピースである。vom 13. August 1961bis 9.November 1989.... 2019.02.18 断片記憶
断片記憶 「辞本涯」の語感 竹内信夫『空海入門 弘仁のモダニスト』ちくま学芸文庫、2016年竹内信夫『空海入門 弘仁のモダニスト』(2016年)を読み返して、DVDを見始めてしまった。そもそも、空海が高野山を創建するときに冬の高野山を「山高雪深、人迹難通」と形容した手... 2019.02.07 断片記憶
断片記憶 「渉覧山水」ということ 竹内信夫氏の『空海入門 弘仁のモダニスト』(ちくま学芸文庫、2016年)を読み返していて、冬の高野山が見たくなった。以前、暮れに行った時は、寒かったけど、雪は降らなかった。霊宝館が冬休みで閉まっていた。壇上伽藍のある盆地の西の端にある大門か... 2019.02.05 断片記憶
断片記憶 上田惇生氏逝く 上田惇生氏が2019年1月10日に亡くなられた。知人のFBを読んで初めて知った。ドラッカーは上田惇生訳で読んできたから、良くも悪くも影響は大きい。上田惇生氏編訳は評判が悪いのでほとんど処分してしまったが、『テクノロジストの条件』(2005年... 2019.02.03 断片記憶
断片記憶 梅原猛氏逝く 2019年1月12日に梅原猛氏が肺炎で亡くなられた。『隠された十字架ー法隆寺論』(1972年)を読んだのが最初でした。修学旅行の前に高校の物理の先生が熱心に勧めてくれたのがきっかけでした。今まで読んだことのないような熱い語り口が印象的でした... 2019.01.15 断片記憶