古都を旅する

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東大寺戒壇堂

週刊新潮の「とっておき私の奈良」芥川賞作家の津村記久子氏の1回目は「東大寺戒壇堂」でした。津村記久子氏は四天王の内、巻物と筆を持つ広目天と写真に写っています。通常は撮禁なので羨ましい。東大寺戒壇堂は東大寺戒壇院の内、戒壇堂と千手堂が復興され...
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伏見稲荷大社

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の垣根涼介氏の4回目は「伏見稲荷大社」だった。これは予測された展開である。蓮田兵衛とともに『室町無頼』のもう一人の牢人である骨皮道賢が拠ったのが稲荷山だった。応仁の乱では東軍に与した骨皮道賢は西軍に斬られ...
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竹の径

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の垣根涼介氏の3回目は「竹の径」だった。向日市の西ノ岡竹林道を「竹の径」という。全長約1.8kmの道に8種類の竹垣が現れる。私が気になったのは、垣根涼介氏が写っている竹林に「史跡乙訓古墳群 寺戸大塚古墳」...
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冨士谷御杖の言霊論と古事記日向神話

鎌田東二「霊性の京都学88 冨士谷御杖の言霊論と古事記日向神話」『月刊京都 2017年1月号』先月は演劇の話になって、話が進まなかったが、今月も宮崎や恐山の聖地霊場体験の話で霧がかかったような気がする。鎌田東二氏は京都のNHK文化センターで...
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注連縄の起源

月刊京都2016年01月号は「お正月と風習の謎」の特集だ。日本語的には分かりにくいタイトルだ。鎌田東二教授(聞書き 薄雲鈴代氏)「注連縄はいったい何を意味しているか」を載せている。注連縄(しめなわ)の起源を『古事記』の「尻くめ縄」であるとい...
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向日神社

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の垣根涼介氏の2回目は「向日神社」だった。垣根涼介氏の『室町無頼』(新潮社、2016年)の2人の牢人のうち、蓮田兵衛の拠点を「向日(むこう)神社」に設定している。垣根涼介氏は勝山身代不動尊のそばの磐倉の横...
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相国寺

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の垣根涼介氏の1回目は「相国寺」だった。方丈でご機嫌な垣根涼介氏である。五本指ソックスが見えた。秋の特別拝観は12月15日まで。法堂、方丈、開山堂が公開される。法堂の蟠竜図、いわゆる鳴き龍は狩野光信作であ...
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伊勢河崎商人館

週刊新潮の「とっておき私の伊勢」作家の朝井まかて氏の4回目は「伊勢河崎商人館」だった。神都伊勢の台所と呼ばれた問屋街の面影を残す。プラス1は「伊勢春慶デザイン工房」だった。伊勢河崎商人館の東隣の築150年の木造家屋を改造した春慶塗の工房だ。...
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御塩殿

週刊新潮の「とっておき私の伊勢」作家の朝井まかて氏の3回目は「御塩殿」だった。二見浦にある御塩殿(みしおどの)は堅塩をつくるところだ。焼き固めた三角錐形の堅塩は豊受大神宮へ運ばれる。プラス1は「二見興玉神社」だった。二見浦の夫婦岩で知られる...
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冨士谷御杖の言霊論とモスクワでの『古事記』公演

鎌田東二「霊性の京都学87 冨士谷御杖の言霊論とモスクワでの『古事記』公演」『月刊京都 2016年12月号』冨士谷御杖については、「倒語説」について言及されたところで、前月は終わった。さて、今月の論を読む前に、鎌田東二氏の冨士谷御杖の「倒語...