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『日本石造物辞典』(2012)

日本石造物辞典編集委員会編『日本石造物辞典』吉川弘文館、2012年大野寺の石造物について、宋人の石工のことを以前に書いたが、年代が気になっていたので、『日本石造物辞典』(2012年)を調べてみた。外部倉庫からご帰還していたのであった。『南都...
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『西南戦争』(2007)

小川原正道『西南戦争 西郷隆盛と日本最後の内戦』中公新書、2007年西南戦争の通史である。明治六年の政変から始まる。去年は明治維新を考える書物が相次ぎ出て、私もいくつかを手にした。明治維新から150年がいわれたので今年は151年目となる。こ...
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『倭の五王』(2018)

河内春人『倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア』中公新書、2018年佐藤信編『古代史講義 邪馬台国から平安時代まで』(ちくま新書、2018年)を読んで、五世紀が気になった。さらっとしか書いてないので、知りたいと思っていたし、本が出ることもt...
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『南都石佛巡禮』(1929)

西村貞『南都石佛巡禮』太平洋書房、1929年昭和4年の『南都石佛巡禮』を読むと、踏まえるべき資料を元に書いていることが分かる。例言には「奈良縣史蹟調査會報告書、奈良縣金石年表、及び各府縣諸郡誌」などがあげられていた。その他三浦梅園や本居宣長...
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『漆塗師物語』(2006)

赤木明登『漆塗師物語』文藝春秋、2006年結局、僕はこの本を読むことにした。職人とは何か。「保守的」とはどうあるべきか。だいたい、仕事が詰まって忙しくなるたびに本に逃避したくなる。急に根源的な疑問が浮かんだためだ。働き方改革がいわれるなかで...
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『無私の日本人』(2012)

磯田道史『無私の日本人』文藝春秋、2012年司馬遼太郎が書いたものを読んでいると言わないでもよいことを挿入することに気がつく。磯田道史氏は司馬遼太郎をよく読んでいるようなので、司馬遼太郎の言い方を彷彿させるような記述の仕方が出てくる。司馬遼...
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『オックスフォード古書修行』(2011)

中島俊郎『オックスフォード古書修行』NTT出版、2011年多分、ごたぶんにもれず、京都で買った本であろう。外部倉庫から引き取った中にあった。本書はオックスフォードでのオークション参戦記である。本好きはどこまで行っても本好きである。私も本を古...
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『芭蕉紀行文集』(1971)

中村俊定校注『芭蕉紀行文集 付 嵯峨日記』岩波文庫、1971年、2005年第44刷松尾芭蕉の『おくのほそ道』を除いた紀行文集である。凡例によると、漢字は通行の正字体を採用し、かな文字は現行の字体に統一したとある。どおりで読みやすい。紀行文集...
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『熊野詣』(2004)

五来重『熊野詣 三山信仰と文化』講談社学術文庫、2004年、2011年第10刷五来重(ごらい しげる)の語る熊野は謎の国、神秘の国であり、「死者の国」である。熊野は山も海も「死者の国」である。“私はあえて熊野を「死者の国」とよぶ。それは宗教...
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文人気質(その3)

唐木順三『唐木順三ライブラリーⅡ 詩とデカダンス 無用者の系譜』中公選書、2013年『詩とデカダンス』『詩とデカダンス』は1952年に創文社からフォルミカ選書として出版された。後に講談社から名著シリーズとして新版が1966年に出ており、本書...