- 鍋さんに渡された『新日本の色』という装幀織物という布のサンプルをめくり、裏の説明を読みながら、日本の色の多彩さと細布とかネオンなどの品種の違いを目と手で味わう。同じ染料でも生地の織り方で風合が異なる。まして、手触りが違う。
なるほど、今まで手にした本の手触りという感触を思い出したくなって、本棚や本箱を漁って本を持つ手の喜びを感じてみた。仕事の本は並製本で硬いボール紙のツルツルした仕上げだ。クロスなどの上製本はジャケットをとるとその違いを見せてくれる。お前はそんな体をしていたのか。
そうなると次は紙質になるのだろうと頭を働かせるのであった。

『新日本の色』

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