雨であったが、約束なので出掛けることにした。東京メトロ南千住駅の南口を出ると、すでに雨は小止みになっていた。すぐ前に豊國山延命寺がある。門柱に南千住ぶらり下町音楽祭と首切地蔵奉納演武の案内が貼ってあった。このすぐ先が豊國山回向院(史跡小塚原回向院)である。史跡見学は16時半までなので、見ておくことにした。
小塚原刑場は時代小説を読んでるとよく出てくるのであるが、イメージ的には吉原の先くらいにしか思っていなかった。現在は住宅に囲まれた墓地といった感じだ。史跡エリアは壁で一般とは仕切られている。整理されたのであろう。プロレスラーのカール・ゴッチの墓が史跡エリアにあるのは少し違和感がある。
橋本景岳先生(橋本左内)の墓所は横に顕彰碑もあり立派な佇まいだった。隣は松蔭二十一回猛士墓(吉田松蔭の墓)であるが、後に世田谷の松陰神社に改葬された。そういえば、鴨崖墓と小さな墓石があったが、小塚原刑場跡の案内板には頼三樹三郎の墓とある。頼山陽の三男で鴨崖と号していたので間違いない。京都の長楽寺の裏山に父の頼山陽の墓の側に墓があったのを見たことがある。小塚原には他に鼠小僧だの高橋お伝の墓もある。
少し先に尾花がある。今日は鰻を食べにやってきたわけだ。15時半にシャッターが上がり、玄関の前で座って待つと、時間になり席に通される。畳にテーブルと椅子の構成になっていて、間隔も開いている。お酒は好きな桜正宗があるので、白焼を楽しむ。鰻重も食べて満足だった。

尾花の庭にある伏見稲荷大明神の御分霊
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